2002年09月の霊想

  あなたの表札は (9月1日)

 よく、「落ち込んだ」と言う方がおられます。
 「あなたはダメな人間である」と言われて落ち込んだ場合、相手の人に非があるのではありません。相手の人は、ただ、貼り出してある表札を読み上げたに過ぎないのです。あなたが「太郎」という名であれば、「次郎さん」と呼ばれても返事をすることはなく、引き出されることもないでしょう。掲げた自分の名前が呼ばれるので人は応答するのです。
 あなたは、あなただけに与えられた存在の表札を、どのように掲げていらっしゃいますか。
 自分の感情や時代の価値観、人々の評価は関係ありません。「神様によって造られたこの私は高価で尊い。そして、今もこのような私を神様はいつくしんでくださっている」という、自分への認識と評価があれば、表札もそのようになります。それ以外の名前で呼ばれても、反応することも、引き出されることもないのです。
 自分の存在の表札をどう掲げているか、いつもチェックなさることです。いつの間にか、サタンによってすり替えられていることがありますから。
 「わが愛する子よ」とあなたを呼ぶ声をしっかり聞きわけ、応答しつつ、内なる人をさらに強化してまいりましょう。

  3種類の人間 (9月8日)

 人間には三つのタイプがあるようです。
1 物事を頼まれてもなかなかやらない人
2 頼まれた分だけはしっかりこなす人
3 頼まれなくても自分から仕事を見いだしてこなす人
あなたは何番目の人ですか。
 仕事を頼まれてもなかなかやらない人は、能力に欠けるという理由もありますが、後でやろうと引き延ばす人です。人生は、過去でも未来でもなく、いつも「今この時」という人生観を確立したいものです。「今は恵みの時」(Ⅱコリント6・2)。
 言われた分だけやる人は、能力というよりも、喜んでしているかどうかにかかっています。喜んでいないと、学生の宿題のように、やっと標準を満たす、ということになります。
 神を信じ、主と共に歩む人は、自分から仕事を見いだし、前向きに挑戦します。プログラムに追われるのではなく、いつも追っていく人です。さらには、人々の期待以上に応答する人です。このような人に、人は仕事を頼みます。そのような感動人生を生きたいものです。
 そのために、人にはできなくても神にあってできると信じ、祈りつつ挑戦してまいりましょう。

  >今ここにある恵み (9月15日)

 アメリカ先住民の族長が次のように語りました。
「ほとんどの白人はピリピリした面もちで、人を射すような目つきをし、残酷な振る舞いをする。白人たちは、いつも何かをほしがっている。しかも、いつも不安でソワソワしてる。我々には、白人たちがいったい何をそんなにほしがり、何をそんなに恐れているのか、全然理解できない。彼らの頭はどうにかなっているんじゃないかね?」
 実に、現代の日本人への問いではないでしょうか。最終目標・目的が「より豊かに生きること」であると、どこまで行っても終わりがなく、加速すればするほど、さらにストレスと不安にさいなまれることになります。
 「わが恵み汝に足れり」と、どんな状況も感謝し、横を見るのではなく天を仰ぐ人生こそ、現代人がもう一度取り戻し、帰るべき原点ではないでしょうか。今ここにある恵み、感謝、可能性を知ることなくして、どのようなチャンスがやってきても、それを生かすことは決してあり得ないからです。
 遠くを見つめて全力で走ることも、時には必要かも知れません。しかし、「静まって、わたしこそ神であることを知れ」(詩篇46・10)とあるように、騒がしいからこそ静まる、神との交わりこそがすべての原点です。

  今は恵みの時 (9月22日)

 勉強、仕事、子育て、あなたの健康管理等、人生のすべての出来事において、さらに良くなるために条件を求める時があります。学生さんなら、「自分の部屋があればしっかり勉強できるのに」とか、事業をなさる方であれば、「もう少し資金にゆとりがあれば」、人間関係で言えば、「もう少し相手が○○であれば」などと求めがちです。
 これらの『条件付け』は、誰もが陥りやすい罠です。
 いつも、与えられた状況から逃げ、別の環境や状況に身を置こうとする考え方、生き方に気づき、それをやめることです。なぜなら、十の条件下で事をなすことができない人が三倍の三十の条件をもらったとしても、それを持て余すばかりだからです。むしろ、あらゆる面において条件が整っていない中で、「今、この状況で、私はいったい何ができるか。最悪と思われるこの環境での可能性は何か」と考え、工夫をすることです。これは時に苦しく、つらく、忍耐のいる作業です。しかし、今の状況下で事をなそうとする人だけが、さらなるチャンスを受け止め、活用することが可能なのです。
 今週も、「与えられている状況、この時、私にできることを、神様、なさせてください」と祈りつつ、歩んでまいりましょう。

  今、一番求められていること (9月29日)

 今、日本では、金融、航空、農業、石油など、あらゆる産業で規制緩和・撤廃が叫ばれています。しかし、一番肝心なものが見落とされているようです。
 それは、『心の規制』の撤廃です。不況の暗いムードの中、「何をやってもムダだ」とか、「景気が悪いからしょうがない」という時代の落胆が充満しています。それゆえに、人間本来の心の規制撤廃に取り組み、世の光として、解放の恵みを証ししていきたいものです。
 第一は罪からの解放です。人間は、生まれながらにして神様との関係をおろそかにしてきました。イエス様を通して、神様との関係を親密にすることこそ、心の解放を得る秘訣です。何よりも心の自由が先決です。
 第二はサタンからの解放です。神様との交わりが豊かであればあるほど、サタンが巧みに働きかけ、神様との交わりにブレーキをかけ、さびつかせようとします。すでにサタンに勝利されたキリストにあって、サタンの縛りから解き放たれましょう。
 第三の心の規制撤廃は、私たちの古い習慣、自分の個人的なこだわりから解放されることです。誰でも、自分だけの否定的なからくりに縛られているものです。このことを聖霊様に気づかせていただき、心を自由にし、人生を生き生きと、伸び伸びと過ごしてまいりましょう。

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