2002年10月の霊想
口を広く開けよ (10月6日)
「未来は与えられるものではなく、勝ち取るものである」と、あなたも自分自身を励ましていらっしゃることでしょう。み言葉は「……天国は激しく襲われている。そして激しく襲う者たちがそれを奪い取っている」(マタイ11・12)と語っています。棚からぼた餅で、待っていれば何とかなる、というものではなく、積極的に挑戦することを、聖書は勧めています。
もちろん、神様の恵みは我力で勝ち取るものではありません。恵みの結果として、祝福が追いかけてくるようなものです。
しかし、どんなに恵みが雨のように降り注いでも、あなたのチャンスを入れる容器が逆さまでは、一滴も入りませんから、しっかりと向きを変えることです。詩篇は「あなたの口を広くあけよ、わたしはそれを満たそう」(詩篇81・10)と語ります。祝福は無尽蔵です。しかしそれを受け入れるあなたの心の姿勢が大切であることを聖書は繰り返し告げます。
ないのではなく、求めないからであり、与えられないのではなく、一歩押し進めようとする勇気を奮い立たせることです。これこそ、あなたの新たな世界の窓が開かれるきっかけに他なりません。今週もこのことを覚え、チャレンジしてまいりましょう。 |
心にスイッチを入れる時 (10月13日)
「20・60・20の法則」をご存じですか。すなわち、全体の2割の人は常に気づきがあり、行動に移し、豊かな実を結びます。次の6割は、気づき、そうすればよいとわかっても行動には移さない人。残りの2割は気づきもしなければ、行動も起こさない人。
このように聞くと、なるほど、とうなづかれる方もおられるでしょう。
最初の2割の人々の特徴は、心のスイッチの使用が適切です。不必要な時にはオフにし、必要な時にはスイッチを必ずオンにするのです。心のスイッチの特徴は、外側にではなく、人の心の内側にあります。他人に呼びかける時、あなたが外側からどんなに叩いても、スイッチが内側にあるため、効果がないのです。
どうしたら、このスイッチが自らも、他も、オンにすることができるのでしょうか。
それは、そうせずにおれない、したくてたまらないというメッセージに出会うことです。聖書の言葉には、その願いを起こさせ、かつ、実現にいたらせる力があります。
今週も、しっかりとみ言葉を食べながら、歩んでまいりましょう。 |
一元に生きる (10月20日)
一般的に日本人は、「日本」という一つの世界、それに対する「日本以外のもう一つの世界」というとらえ方を、長い間してきたのではないでしょうか。それゆえ、日本以外の国を「外国」と呼び、「日本人」に対し、それ以外の人々を「外国人」と呼んできたのでしょう。
この「内と外」という概念も、今や崩れつつあるようです。一つの世界の中で日本をしっかり見いだす、そのような生き方が、少しずつ浸透してきていることを見、未来への希望が深まります。また、長い間農耕民族としてのなごりですが、その良さはしっかり残しつつ、同時に狩猟民族的な生き方も、今、徐々に培われつつあることもすばらしいことです。
このように、二つの概念を対立的にとらえて戦う生き方も、時には必要です。しかし、さらに進んで、二つのものを一つにしてなお余りあるような、たし算を越えたかけ算的な人生観こそ、これからの日本人に求められている、最も必要な生き方のようです。
生活の小さな出来事の中にも、この一元のとらえ方、生き方を、しっかり応用してみたいものです。
「もはや、ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自 由人もなく、男も女もない。あなたがたは皆、キ リスト・イエスにあって一つだからである」
(ガラテヤ3・28) |
内なる世界の深まり (10月27日)
心の成長はとどまることなく、どこまでも、いつまでも深められていく可能性に満ちています。
内なる成長の道具として、一つは、思考を用いることです。私たちの喜びも悲しみも、原因は外にあるのではなく、内側の「考え方」というフィルムを通して結果を得るのです。心の中に「できない、ダメだ」という考えがあると、どんなに良いものも、その否定的な思考を通過して歪められマイナスの形となります。「すべては最善のためにある」と考えると、すべてが宝となって心の内にしみこんできます。
さらに「思考」を卒業すると、次は「今は恵みの時」という世界を生きることができます。「思考」という知識から知識を越えた「意識」の世界に入る、すなわち、思考や感情、過去や未来という「時間」にではなく、思いを、「今この時」の一点に合わせることです。意識を「今」に向けると心に平安があり、自分の存在がぴたりと静止している、と感じることができます。名野球選手には球が止まって見えた、という心境です。
今この時をイエス様と共に歩む世界をさらに強化していくと、過去は無力となり、未来の不安は一切消え去っていきます。「今は恵みの時」という深い真理を、今週も、また一歩、深めていきたいものです。 |
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