2002年05月の霊想
伝道者を育てる (5月5日)
当教会には数多くの伝道者、神学生、そして、伝道に献身しようとする方々がおられます。中には、長年伝道牧会をなさり、行き詰まり、当教会で力を得て、新たなる宣教に向かわれ、良き働きをしておられる方もおられます。
当教会が、このような働きができることは大きな喜びです。そしてこのわざは、集われる信徒お一人びとりの愛とご労苦によるものです。
伝道者の条件は、一般社会の標準とは異なります。神様は、「知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、すなわち、無きに等しい者を、あえて選ばれた」(Ⅰコリント1・27~28)のです。ですから、伝道者の条件は、神様からの個人的な伝道者への招き(召命)であり、この召命が、伝道者の唯一の拠り所です。
今、日本は、伝道者を最も必要としている時代です。皆様の具体的な愛と励ましが、当教会にあって、伝道者を育てる働きとしてさらに深められることは何とすばらしいことでしょうか。
今週も、このことを覚え、お祈りにお加えください。 |
あなたは何を着ていますか (5月12日)
京都のMKタクシー経営者の青木氏は、特定距離を無料にするなどの特異な事業展開で知られると共に、熱心なクリスチャンとして良き証しを立てておられます。
青木氏は「タクシーの運転手は飛行機のパイロットと同じで、人命を預かる大切な仕事」との理念を持ち、運転手の方にさらに誇りを持ってほしいと願い、世界的デザイナーの森英恵さんに制服のデザインをお願いしました。しかし、出来上がった制服はあまりにも斬新で、衿がなく、女性的に思えたのか、百人を超える従業員が、その制服を着たくないとの理由で辞めていきました。
ところが、フランス俳優のアラン・ドロンが京都を訪ね、全く同じスタイルの服を着ているのが報道され、一躍有名になりました。やがて、運転手の方が制服を喜ぶばかりか、仕事以外でも着るようになったと言います。
私たちは皆、イエス様を信じてクリスチャンとなり、キリストを着たのです。最初は、クリスチャンであることの旗色を鮮明にすることに躊躇する人もいます。しかし、キリストの芳しい香りゆえに、人々が「何とすばらしい人たちだろう」と賞賛するようになります。
今週も、大胆にキリストを着て、良き証しを立ててまいりましょう。「 キリストに合うバプテスマを受けたあなたがたは、皆キリストを着たのである 」(ガラテヤ3・27) |
備えを足に履き (5月19日)
王様が、「自分の国の領土全部を、ひと足ひと足、自分の足で踏みしめて訪ねてみたい」と言いました。しかし、その国は岩だらけで、「王様の足を思うと…」と家来が心配そうに言いました。
そこで王様は、国中の道路という道路に牛の皮を張り巡らし、敷きつめるように、との命令を下しました。しかし、それでは、皮がいくらあっても足りません。王様は思案に暮れました。
その時、一人の賢い家来が、「王様、道に皮を敷きつめるのではなく、王様の足を、皮で覆ったらいかがですか」と提案したといいます。
「これが靴の始まり?」と思いたくなりますね。
信仰生活において、真に喜びがない人、成長が乏しい人は、この王様のように、まわりや状況を変えようと、無駄な努力をしがちです。しかし、どのような状況や何に出会ったとしても、それに処することのできる自分自身を整えるなら、新しい世界が開かれていきます。すなわち、キリストを着、平和の福音の備えを足にはき(エペソ6・15)、本物人生、確かな手応えのある人生を歩き始めることができるのです。
今週も、心して歩んでまいりましょう。 |
>信じるだけで救われる (5月26日)
山形市在住のA姉のお父様は、今年、九四才になられます。姉妹はクリスチャンとなり、何よりも、家族の救いのために祈ってこられました。
A姉のお母様は十年前にすでに他界し、残されたお父様を思うと、あまりにも波瀾万丈なその生涯は、神様の愛から、時にほど遠いように思われました。しかしチャンスが到来したのです。
お父様は病院に長らく入院しておられます。A姉は、ご主人、そして、牧師と共に病院に向かいました。牧師が、「お父さん、イエス様を信じますか。信じるだけで救われるのですよ」と言いますと、長い間開かなかった目をパッと開け、自分では動かすことのなかった顔を牧師の方に向けて、信仰告白をなさったのです。その光景に、ご主人も、そこにおられた人々も、感動で胸がいっぱいになったとの報告をいただきました。
時に、身内への伝道はやりがいのあるものです。
しかし、「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」(使徒16・31)のみ言葉をしっかり信じ、必ずやってくるチャンスに備えたいものです。
今週も、家族への伝道を心してまいりましょう。 |
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