2007年5月の霊想

  整理法・四つのポイント  (5月6日)

 物があふれかえり、なかなか部屋が片づかない人への四つのアドバイスです。
 まず、「もったいない」と思って取って置いている物を捨てることです。大切なものは残さなければなりませんが、「もったいない」という思いの背後に、意外と、小心で欲の深さが見え隠れすることがあるからです。
 二つ目は、過去の栄光や思い出を捨てることです。
「未来に向けて、さらなる良き物を」と生きる時、過去の栄光にこだわらなくなるからです。後ろのものを忘れ、前に目を向けたいものです。
 三つ目は、「いつか必要」と取って置いている物を捨てることです。「いつか」はやって来ませんし、そのようにして取って置いた物で使うことはほとんどないからです。
 四つ目は、あなたのレベルを下げる物を捨てること。
たとえ、おもしろい、楽しいとしても、もしそれがあなたの霊調を下げるようなものは、あなたのお部屋から一掃することです。
 これは、部屋の整理、物の整理だけではなく、心の世界にも言えることです。過去のしがらみや執着、他人からの評価、将来への不安等、心の部屋もきちんと整理しましょう。そのためにも、今週もしっかりと静まる時をお持ちになることです。

  母の願い・神の愛  (5月13日)

   ワカメ: 母の日よ
   カツオ: お母さんのよろこぶことしてあげよう!
   カツオとワカメ:
         お母さんの一ばんうれしいことなーに?
   フネ:  そーねー、あなたたちが病気しないこと
   カツオ: でもさ、二ばんにうれしいことは?
   フネ:  あなたたちがいい子になること 
   ワカメ: 三ばんめは?
   フネ:  あなたたちがしあわせになること
   カツオとワカメ:
         なーんだ、みんなボクらのことばっかりだ
  (『サザエさん』の四コマ漫画より)

 右の母の日の会話はほほえましくもあり、「母の愛は神の愛に最も近い」というフレーズをよく理解することができます。
 私たちは「神様のために何かしたい」と願いますが、神様は、私たちに何かしてもらいたいと願う以上に、一方的に、無尽蔵に、あなたのことを思い、愛しておられるのです。
 他人や状況、さらには自分自身に失望することがあります。そんな時にこそ、神様の愛の真意を心に深く留め たいものです。

  背筋を伸ばして  (5月20日)

 米長邦雄九段は、一時期、自宅に若いプロの卵を招いて将棋スクールをしておられました。
 そこでは将棋盤のまわりにみんなで座り、プロが指した将棋の一局を再現し、その将棋をみんなで検討するのです。「この手はどうか、この構想は……」というようにです。一局の将棋を、このように何時間もかけて検討しながら仕上げます。
 このようなことをしていると、次第に座る姿勢で若者たちの未来を的確に予測できるようになった、と言います。
 姿勢が崩れて背中が丸くなり、あくびをかみ殺す若手と、どこまでもいつまでも背中をピンと伸ばし、盤面に食い入るように視線を注ぎ続ける若手がいます。当然、伸びるのは、いつまでも背筋が伸びている若手です。同じ局面を見ていても、崩れない人たちは、崩れる人たちと異なって読み取る内容が深く、どのような状況も見逃さず、忍耐強いからです。
 私たちが、神を信じる者として、心の背筋をピンと伸ばすとは、「どんなことにも、神様は最善を成してくださる」と信じることです。
 今週も、心して歩んでまいりましょう。

  ユーモアが生まれる時  (5月27日)

 毎週木曜日、朝九時から一時間、スタッフのための集いをします。この時は、お話しをするというよりも、スタッフから、気持ちや意見を聞くことも多くあり、こちらの予想をはるかに超えた反応によく出会います。
 次の出来事は、スタッフ一人一人がいかに個性的であり、画一化されておらず、自分らしさを豊かに育んでいるかという好例です。
 先日、スタッフに「老人には三つのタイプがあるそうですが、どのようなタイプでしょう」と聞きました。あなたならどのように答えられますか。「まだまだ若い人」「昔若かった人」などと答えられるかもしれません。
 この時、若手のFさんが「初めから老けていた人」と答えました。あまりの意外な答えに、一同、大爆笑となりました。
 このようなユニークなユーモアがあふれ出るような日常を送るコツは、心にゆとりを持つことです。そして、心のゆとりは、すべてのことを最善になしてくださる神様に人生をおゆだねして生きることから生まれます。
 今週も、あなたの歩みからたくさんのユーモアが生まれますように。

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