2008年8月の霊想

  ユーモア (8月3日)

 人間関係で最も有効な方法は、その状況にあったユーモアです。ユーモアは人の注意を引き、お互いの間にある壁を取り除き、障害を乗り越え、問題をスムーズに解決することがしばしばです。
 さらに、科学的に言えば、ユーモアによって脳に良き物質が流れ、気分を良くし、抵抗感を取り除き、新しい可能性に向けて思考を開花させます。
 次の言葉は、アメリカのあるホテルの部屋に置かれていたカードです。

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 先日、私たちのタオルの一部が誘拐されどこか遠い所に連れ去られました。 そこで私たちは新入りを受け入れて、みんな再びハッピーになりました。 あなたは新しい家族を 生き別れさせるような人でないことに心より感謝します。
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 今週も様々な問題にユーモアで対応したいものです。そのユーモアは心のゆとりから生まれます。そして、心のゆとりは神との豊かな交わりの密度に正比例します。
日々、主との交わりが祝福されますように……。

  あなたの名前  (8月10日)

 誰でも、一番関心があるのは自分自身のことです。自分の名前が覚えられていた時、また、個人的に名前が呼ばれた時、喜びを感じます。
 一七三三年、イギリスのジェームズ・オグルソープ将軍は、新大陸(アメリカ)の大西洋岸に植民地を創設しようと計画しました。しかし、時の英国王ジョージ二世は財政難を理由に頑として許可しません。そこで将軍は一計を案じました。「私を遣わしてくださった暁には、王様の名にちなんだ名前をその土地につけましょう」。
その後、植民地創設の一切の必要が準備されたことは想像に難くないでしょう。
 これがアメリカ『ジョージア州』の名前の由来です。
 あなたの名前は、地名や彗星などにはつかないかもしれません。しかし、何よりも、神様の御手の中に彫り刻まれ、覚えられています。そして、神様は、いつもあなたのためにとりなしをし、あなたの名を呼ぶだけではなく、誰が忘れても、決して忘れることがないのです。

「女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれま ないようなことがあろうか。たとい彼らが忘れるよう なことがあっても、わたしは、あなたを忘れることは ない。見よ、わたしは、たなごころにあなたを彫り刻 んだ。」                 (イザヤ49・15~16)

  希望に架ける橋  (8月17日)

  一九二〇年代のことです。ある日、ジョセフ・ストラウスは、サンフランシスコ湾にたたずんでいました。目の前には、サンフランシスコ湾とマリン島に挟まれたゴールデンゲート海峡が横たわっていました。やがて、彼は、全長一二八〇メートル、水面からの高さ二三〇メートルという勇壮な吊り橋を発案しました。
 橋の建設は一九三三年に始まり一九三七年に完成。これが有名な『金門橋(ゴールデン・ゲート・ブリッジ)』です。この金門橋は、一九六四年にニューヨークのヴェラザノ・ナローズ橋が完成するまで世界一長い吊り橋でした。ニューヨークの自由の女神と共に、太平洋側のシンボルとして、毎年、大勢の観光客を魅了しています。
 あなたの人生においても、願うことと現実の間に大きな隔たりがあったり、実現不可能と思われる問題があるかもしれません。
 しかし、「人にはできないが、神にはできる。神はなんでもできる」(マルコ10・27)とのみ言葉に立ち、「あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところだからである」(ピリピ2・13)と信じ続ける信仰を持って、人生の中の様々な出来事の間に、橋を架けていきたいものです。

  セルフ・イメージ  (8月24日)

 セルフ・イメージという言葉があります。「自分はこのような人間である」と心の中に思い描いている自分自身のイメージです。驚くことに、人間は、客観的評価ではなく、この自らが作り上げたセルフ・イメージに従って行動しています。
 元プロボクサーのモハメド・アリは、無名選手時代、「自分は世界最強の男だ」と宣言しました。そして世界チャンピオンになった時は、当然、「私は世界で最強の男だ」と言い、引退した時も「私は世界最強の男だ」と言い切り、プラスのセルフ・イメージを貫きました。
 あなたも、肯定的なセルフ・イメージを確立し、強固にし、生涯を通して変わらずに持ち続けたいものです。
 しかし、真剣に自分を省みる時、人間的な欠けがあちらこちらにあることに気づくものです。では、神様の私たちに対するイメージはどのようなものでしょうか。
 聖書は、私たちは神の作品であり、神に似せて造られた者である、と明確に宣言します。さらに、あなたを見て「高価で尊い」とおっしゃっています。欠けも含めて丸ごと神様に愛されているのです。それがあなたの本来のセルフ・イメージです。それゆえ、神の作品として大胆に生きる時、どのような状況でも、作者である神様を人々にお伝えできることを心に刻みたいものです。

  人生という名の学校  (8月31日)

 人は皆『人生』という名の学校の生徒です。
 この学校は年中無休で、生涯を通して毎日授業を受けます。中には嫌いな授業もありますが、すべて受けなければなりません。
 時間割は多種多様です。仕事、家庭、恋愛、友情、経済、健康、趣味等々。これらの授業を通して一人一人は成長するのです。どの授業にも意味があり、これを学ぶ謙虚な姿勢があなたの未来を決定します。
 さて、この授業で手を抜くと必ず補習授業があります。
学ばない代償は大きく、時に大きな損害を被ることもあります。しかし、再履修のチャンスが訪れた時にしっかり学び直せば、必ず何らかの形で大きな報酬が得られ、豊かな人生を送ります。
 この学校では、あなたが毎日出会う家族や友人、同僚やお客様など、様々な人が先生となります。もちろん、中には反面教師もいることでしょう。学校ですから、教師を選ぶことはできませんが、すべての先生は、あなたのために選りすぐられたすばらしい先生方です。
 今日一日の『人生学校』の授業はいかがでしたか。

    「すべてのことは、あなたがたの益であって、恵みがま
     すます多くの人に増し加わるにつれ、感謝が満ちあふ
     れて、神の栄光となるのである」(Ⅱコリント4・15)

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