2008年9月の霊想

  人生登頂の秘訣 (9月7日)

 二〇〇八年五月二五日に七十六歳のネパール人男性が世界最高齢エベレスト登頂記録を塗り替えた、というニュースがありました。今まで世界最高峰のエベレスト山頂に達した人は一〇〇人にも満ちません。数え切れない人々が登頂を試みましたが、悪条件の中、やむを得ず断念したり、その途上で命を失った人も多くおられます。
 アメリカ人登山家のエリック・ヴァイエンマイヤー氏は、二〇〇一年五月二五日、エベレスト登頂に成功しました。「彼の登頂成功は、最も賞賛に値する」と言われます。過酷で難しいエベレスト登頂に成功した彼は、盲目の登山家なのです。見えないという事実にもかかわらずエベレスト登頂を成し遂げたゆえに、人々は最高の賞賛を贈りました。
 ヴァイエンマイヤー氏の成功の秘密は、自分の先を行く人に鈴をつけてもらい、その鈴の音を聞きながら登ったことです。肉眼の目では見えませんが、「頂上に向かう確かな道は、あの鈴の鳴る方向だ」と、しっかりと方向を定め、登って行きました。
 私たちも、与えられた人生という山を登り進む真っ最中です。ヴァイエンマイヤー氏のように、確かな方の声を聞きつつ、その方と共に試練を乗り越え、人生の山頂を目指してまいりましょう。 

  本物を育てる  (9月14日)

 「ニュートンよりも、ライト兄弟よりも偉大な奇跡を成し遂げた」と言われるのは、自然栽培(無農薬・無肥料)でリンゴを実らせた木村秋則さんです。常識からすると自然栽培での成功は画期的な出来事でした。
 当初は、無肥料のため、来る年も来る年も実がなりません。しかし、あきらめず、たゆまずに工夫を重ね、リンゴの木の世話をし続けました。そして遂に九年目にして花が開き、リンゴの実を結んだ事実は、感動以外の何ものでもなかったそうです。
 その味はリンゴ本来の深みのある味です。また、一九九一年秋に青森県を直撃した巨大な台風で大半のリンゴが落下し、その被害額だけでも七四二億円に上った時にも、木村さんの畑の被害は極めて軽く、八割以上のリンゴの実が枝に残りました。普通のリンゴの木より何倍も根を深く張り、どんな強風にも耐え得る幹に育っていたからです。無肥料のため、リンゴの木は、栄養分を自らの力で地中からしっかりと吸い取らなければならないため、根を深く張ります。そのため、強靱な木になったのです。
 現代は、十分に栄養が備えられ過保護にされがちな時代ですが、もう一度、神様に造られた人間の原点に立ち返り、試練の中で、本物を育てていきたいものです。

  成し遂げる鍵  (9月21日)

 北京オリンピックで、水泳の北島選手は2大会連続金メダルという快挙を成し遂げました。しかし、陸上競技でオリンピック4大会連続金メダルを獲得した選手がいます。カール・ルイス氏です。
 ある時、記者がカール・ルイス選手に「専門家は、走り幅跳びの限界は30フィート(9m14㎝)と言い、そのような研究結果も出ていますが、どう思いますか?」と尋ねました。彼は「知っています。専門家は皆、30フィートを越えることは不可能だと言っています。でも、その考えに組みしないようにしています。それを受け入れてしまえば、自分は30フィートを越えようと挑戦しなくなります。もし自分でできないと考えたら、絶対にできなくなるからです」と答えました。そして、1982年、非公認記録ながら、彼は30フィートを超える跳躍をしたのです。
 物事を成し遂げる鍵は、まず、「できない」という考えを排除することです。そして、「人にはできないが、神にはできる。神は何でもできるからである」(マルコ10・27)の御言葉を信頼し、「神にあってできる」という確信をいただくことです。
 今週も、神様から与えられた課題の一つ一つに、「できる」と信じ、向かい合っていきましょう。

  リーダー  (9月28日)

 米国、ブッシュ政権で国務長官を務めたコリン・パウエル氏は、レーガン政権時代、国家安全保障担当補佐官となりました。パウエル氏は持論の政策を大統領に提案しました。大統領は議会でこの政策はうまくいかないと意見しましたが、パウエル氏は強硬にこの提案を主張。
結果として主張が取り入れられました。しかし、政策が実施されると、大統領の意見通り大失敗であることが判明したのです。
 大統領は記者会見でこの政策に対する厳しい批判にさらされました。「この政策を立案したのはあなたですか、それともスタッフですか?」この質問はパウエル氏には一番聞いてほしくない質問でした。その時、大統領は間髪を入れず「私の政策です」と言い、全責任を負ったのです。大統領のこの言葉を聞いたパウエル氏は心中で泣き、このリーダーについて行こうと決心したそうです。
 私たちのリーダーは、仕事上だけでなく、全人生の責任を負ってくださったイエス・キリストです。イエス・キリストは私たちの身代わりとなって十字架にかかり、すべての罪を負ってくださいました。サタンが私たちを責める時、「罪の支払いは済んでいる」と宣言してくださいます。今週も、キリストの愛に応えつつ、キリストに従ってまいりましょう。

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