2009年4月の霊想
「今」を輝かすために (4月5日)
人は誰もが、すべてに終わりのあることを知っています。しかし、頭は便利なもので、ものごとを入れ替えたり、忘れたり、自由自在です。
人生で覚えておくべき最も大切なことは「終わり」、すなわち、誰にも平等に死が与えられていることです。
これは、頭ではわかっていても、「まだ先のこと」として目先のことと入れ替えたり、日常に紛れて忘れたりします。
終わりを意識しないで生きるとは、今を生きていないのと同じです。また、今が怠惰になりがちです。まだ時間がある、と思うからです。
中世の教会の人たちは、日常の挨拶に「メメント・モリ(Memento mori)」という言葉を用いました。「メメント・モリ」とはラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味で、日本語では「死を想え」「死を忘れるな」と訳されています。相手に覚醒をうながす言葉です。
どんな時、どんな状況にあっても、終わりのあることを忘れない。死を意識することによって、現在、今ここに生きる意味や価値を見出すことができるのです。
今は恵みの時―これは、終わり(死)の確認から生まれる宝です。今週も心に留めて歩んでまいりましょう。 |
イースターの恵み (4月12日)
教会には三つの大きなお祝いがあります。世界中の誰もが知っ ているクリスマス。聖霊様によって教会が誕生したペンテコステ。
そして、イエス様がよみがえられたイースターです。
「キリスト教の中心は十字架」と言われる方がおられます。同 時に「キリスト教は復活の宗教」とも言えます。イースターのこ の日、死んでよみがえられた全能の神のわざを心から覚えたいも のです。
しかし、私たちは永遠に生きるわけではありません。命には限 りがあります。短い命で生涯を終えられる方がいらっしゃれば、 90歳を過ぎてもお元気な方もいらっしゃいます。イースターの 恵みは、毎日の生活の中で、復活信仰を味わい、体験できること です。すなわち「もうだめだ」と地上でピリオドが打たれたよう な体験(精神的、経済的、社会的に…)をする時、全能の神様に よって復活体験をすることが可能です。スポーツで「敗者復活戦」 と言いますが、まさに、新しくやり直しのきく人生を意味します。
この日、命与えられ、神の作品として生かされているあなたが、 いつでも復活戦を生きることができることをしっかりと確認し、 実践し、その恵みを味わい、多くの人々に伝えていきたいものです。 |
ゆとりある時に (4月19日)
当教会では聖地旅行を数多く企画しています。「聖地は4回目」という牧師先生もいらっしゃいます。この旅行は、単にイエス様の足跡をたどるだけではなく、旅そのものからも大きな収穫を得ることができます。
ある時のグループより、生涯忘れることのできない出来事を体験した、と伺いました。
聖地イスラエルへ行く時、アムステルダムで乗り継ぎをなさいました。事前に、旅行社のベテラン担当者から「アムステルダムでは、到着後、直ちに乗り換え便のゲートに行くように」と指示されたそうです。しかしそれを「乗り継ぎ便の出発まで5時間もあるから」と安易に判断したため、結果として、一行のうち4名が飛行機に乗り遅れてしまいました。一晩をアムステルダムのホテルで過ごさなければならなくなり、ここから大切な教訓を得られたそうです。
これは心の空白が生み出した出来事で、十分すぎるほどのゆとりこそ大きなミスにつながることの実例です。
私たちは誰もが人生の旅人です。試練で追い立てられている時はつらく、それゆえに心が緊張しミスも少ないものです。そして、かえって、順調な時、ゆとりのある時に大きなミスをしがちです。
今週も、心して歩んでいきたいものです。 |
私は天才ではない (4月26日)
『アインシュタイン150の言葉』(ジェリー・メイヤー、ジョン・P・ホームズ編)には、アインシュタインが語った、魅力に満ちた言葉が集められています。
その中のナンバー・ワンをご紹介いたしましょう。
人はアインシュタインを「天才」と呼びます。しかし、彼自身の解釈は、だれもが天才になりうる可能性を持っている、ということです。「継続は力」と言いますが、凡人の私たちにとって、アインシュタインの言葉は励ましに満ちた言葉です。
人並みのレベルに至るには、「石の上にも三年」と言われるように、三年が目安のようです。しかし、プロのレベルになるまでには十年と言われます。
教会に来られているAさんは、クリスチャンになって大きく自分自身の内面が充実し、人生を開花させたと喜んでおられます。その秘訣をお尋ねすると、「一つのみ言葉を、一日、朝昼晩と十回ずつ唱えたのです」と教えてくださいました。示唆に富む生き方ですね。
今週、あなたは、どのみ言葉を日ごとに唱えながら歩まれますか。 |
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