2009年12月の霊想
イワシ (12月6日)
イワシは漢字で「魚」偏に「弱」と書きます。「鰯」です。鰯は、字の如く大変弱い魚なのだそうです。そこで「弱し」が「いわし」になったという説もあります。実際、鰯は、陸に揚げる前に死んでしまうことが多いそうです。
しかし、この事実からある発見をした人がいます。鰯のイケスに、鰯が苦手とする種類の魚を一匹入れると、鰯は元気に泳ぎ回り、一匹も死なないのです。苦手な魚が一匹いるだけで、鰯は恐れを感じ、死んでいる暇がない、というのです。
私たちのまわりには「つらい・試練」という名の魚が泳いでいます。しかし、そのことによって緊張感が生まれ、人生を生き生きとさせるのです。心理学でも、ストレスはあなたの心の持ち方により、いかようにでも処理することができる、と言われています。
み言葉に心強められ、人生に新しい視点をいただきつつ、人生をさらに確かにする一週間でありたいものです。
「ところが、主が言われた、『わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる』。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。」(Ⅱコリント12・9) |
迷ったら (12月13日)
人は、大小様々な悩みに遭遇しながら生きています。
迷った時、次の三つの方法があります。
1、迷ったら、即、やめる。
ある例話を講演の中で入れようかどうかと迷い、スタッフの一人に話したところ、「迷ったらやめること」ときっぱり言われ、スッキリしました。
お客様に最上のみをお出しすることに徹するならば、自信のないものはやめることです。
2、迷ったら、しっかりそこに留まる。
急な夕立でひさしを借り、ひととき雨宿りをするように、じっくりとそこに留まる時、どちらに行くべきかを見極めることができます。まわりがどのように忙しそうでも、留まることによって、さらに深い人生の意味を見いだすからです。入院した方が「病室は神との応接間」と語られたことを思い出します。
まさに《留まる恵み》を味わう最高の時です。
3、迷ったら、即、前進。
種で始まり結実に至るまでには時間を要します。そのプロセスで熟考し、可能性を見いだしたなら、即、実践することです。そこから確かさが生まれます。
何よりも、迷った時は、三つのどれを選択するかを神に聞く(祈る)ことです。祈りの確信をいただき、実践し、あなたの実力を強化してまいりましょう。 |
いのちより大切なもの (12月20日)
「いのちあっての物種(ものだね)」と言います。「いのちの次に大事なも のは?」と聞かれたら何とお答えになりますか。ある人は家族、また、お金、あるいは芸術等々、その答えは、答える方の状況によって異なることでしょう。
日々の歩みを振り返ってみる時、最も大切な関心事である "いのち" の次なるものに、人生のほとんどを費やしていることに気づきます。なぜなら、それらに人生の安心、喜びがあると誤解しているからです。
しかし、究極の平安、喜びは、"いのち" よりも大切なものを知ることに尽きます。
星野富弘さんは、事故で首から下が生涯動かない身体になられました。その絶望の果てに見いだされた世界を詩になさいました。
いのちがいちばんだと思っていたころ
生きるのが苦しかった
いのちより大切なものがあると知った日
生きているのが嬉しかった
クリスマス―星野さんが得た究極の平安を、そして、この世の限られた命ではなく "永遠のいのち" を私たちに与えるために、神様はイエス・キリストを地上に送られました。
このキリストと共に、今週も、そして、来る年も、しっかり歩んでいきましょう。 |
あなた自身が世の光 (12月27日)
「やる気のない人をどのようにその気にさせるのですか」とのご質問を受けます。あなたなら、どのようにお答えになりますか。
まず、馬に水を与える話のように、やる気のない人にいくらチャンスを与えてもマイナスとなるので、やる気がでる日まで待つこと、と答える人もおられるでしょう。
まさに「鳴くまで待とうホトトギス」の心境です。
第二に、なぜやる気がないのかをよく探し出し、表面ではなく、そのおおもとを見いだし、対処し、工夫するという労と努力を惜しまないことです。不安になったりストレスとなったり怒りとなるのは、この作業を怠り、この訓練をなさらないからです。もしなさるならば、必ず道が開かれます。
さらに様々な方法があると思いますが、最も良い方法は、あなたご自身が、「こうあってほしい」という人や状況になりきり、実践し、一足先にその境地を生きることです。自分にもできないことを他人に押しつけることは、土台、無理な話です。
ですから、あなた自身が世の光、地の塩、神の国の大使として、自らが先頭を切って歩まれることは、何とすばらしいことでしょう。新しい年、あなたの、世の光としての輝きがさらに増しますように。 |
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