2012年11月の霊想

  高い自尊心  (11月5日)

 現実療法を提唱し、世界的に著名なアメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士。20年ほど前、米沢興譲教会でも講演をしてくださいました。
 博士は「創造力は本人の高い自尊心と比例する」と言いました。不景気でも元気な企業があり、お年を召されても生き生きと創造的に生きておられる方がいます。このような元気の道を行く一つのヒントは〈高い自尊心〉を持つことです。
 〈高い自尊心〉の源は、自分は神に造られ、罪あがなわれた者であり、主が今も共におられることを知ることです。その事実を自分の中に深め、実体とすることにあります。
 時に、自尊心とプライドは混同されがちですが、プライドは「自分が生きている」と考えるのに対し、自尊心は「自分は生かされている」と考えます。
 あなたにいのちを与え、あなたを生かしていてくださる神と共に歩む時、私たちの知識では思いも及ばない、人知で測り知ることのできない天来の知恵が与えられます。その創造力の源こそ、神にある自尊心であり、あなたのアイデンティティーなのです。
 今週も、神に造られた尊い神の作品としてのあなたがますます輝きますように。

  触れるものに似る  (11月12日)

 「肥満は伝染する」というショッキングな調査結果がアメリカで発表されました。1万人以上を対象に、32年間に渡って計測を行なった結果ですので信憑性は高いものがあります。その調査によれば、ある人が太るとその友人の57%が太り、兄弟間では40%、配偶者間では37%肥満率が高くなります。遺伝子よりも人と人との「つながり」が及ぼす影響の方が高いのです。
 人は触れるものに似ます。すなわち、神の言葉である聖書に親しみ、キリストの言葉と行いに思いをはせる時、私たちは神の影響を受け、また、神の愛の実体である教会の交わりの中で神に似た者となっていくのです。
 与野教会の川井牧師も教会で神の愛に触れ、神に似た者へと成長された一人です。先生はかつて反社会的な宗教団体に属していましたが、ご両親の熱心な説得で米沢興譲教会に来られました。最初は警戒しておられましたが、教会の皆さんに受け入れられ、様々な失敗をことごとくゆるしてもらったことに心打たれました。そしてそのゆるしの源はイエス・キリストの十字架であることを知り、洗礼を受ける決心をしました。今は、牧師として福音を伝え、多くの人々を励ましておられます。  今週も、私たちを力づけてくださる神様に触れる日々を送ってまいりましょう。

  上を仰ぎ見つつ  (11月18日)

 こちらが早いとまわりが遅く感じ、こちらが遅くなるとまわりが早く感じるように、まわりを見ながら生きると振り回されてしまいます。ストレスを感じるのはそのためです。
 身近な者と比べ、優越感と劣等感を行き来すると、生きている実感を一瞬味わうことはできますが、これに慣れすぎると癖となり、常に不安とストレスを抱えて生きることになってしまいます。
 隣りと比べて生きる、横を見て生きる生き方をひと休みし、私も隣りの人も共に太陽の光の下に生かされているように、全能の神が人生の土台である、という原点にいつも立ち返ることが肝要です。
 この生き方を「一元に生きる」と言います。
 横を見ている目を上に向け、その横向きの悪循環から脱出し、上に、主に向かう生き方へと方向転換(悔い改め)することです。一度慣れ親しんだ習慣は、あなたを別な方向へ誘いますから、気づかされる度ごとに、方向を上へ上へと転換するのです。そうしていると、やがて上を見て歩むことがあなたの習慣となりますから。  今週もしっかりと主を仰ぎ見つつ……。
「信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを 仰ぎ見つつ、走ろうではないか。」(ヘブル12・2)

  み言葉が開ける時  (11月25日)

  
 み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。
                          (詩篇119・130)
 
 先頃召天されたS牧師は旧日本海軍の軍人でした。広島・長崎に原爆が落とされ、日本は敗戦。彼は心の中で「アメリカへ原爆を落としてやる」と誓いました。復讐が人生の目標となり、憎しみが生きるエネルギーとなったのです。
 ある時、祖父母からみ言葉が届きました。「愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、『主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する』と書いてあるからである」(ローマ12・19)。その時、み言葉が開けたのです。「復讐は神がなさることで、自分がすることではない。アメリカのことは神にお任せしよう。」不思議とそのような心へと導かれました。そして、自分がクリスチャンの家系に生まれたこと、海軍での厳しい訓練、敗戦による心の空虚さ等の一見バラバラに見えることの一つ一つが、自分が福音を伝える牧師となるために用意されていたことが分かったのです。
 S先生はその後、かつての敵国アメリカに原爆を落としにではなく、神学校で学ぶために渡米され、日本のキリスト教の発展のために尽力なさいました。
 今週も、み言葉に触れ続けてまいりましょう。

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