2015年8月の霊想
模範は誰ですか (8月2日)
「世界の理想の管理職2014年《によると、国による『理想』の違いがわかります。アメリカは部下への公平性や誠実さ、部下の能力を高めることを重視します。中国は人格と大局を備えた人が望まれます。インドは部下を理解する能力が求められます。
日本はどうでしょう。日本の特徴は、部下と共に働き、率先垂範、信頼される、責任を取る、などが最も多く、「背中で教える《ことを重視していることがわかります。
イエス・キリストは、私たちの模範となり、共に歩まれ、神の愛を示されました。
「キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、かえって、おのれ をむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられ た。その有様は人と異ならず、おのれを低くして、死 に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であら れた《。(ピリピ2・6~8)
私たちが犯した罪のため、身代わりとして御自身の命をささげてくださり、神の愛の模範を示された方こそ、イエス・キリストです。この神を信じ受け入れ、信頼して歩む時、私たちも、まわりの人々に神の愛を証しすることができます。 |
優(8月9日)
「優《は「すぐれる《「やさしい《「まさる《と読みます。好きな漢字一文字、というテーマで尋ねると、この字をあげる方が多くおられます。
「優《という字は、「人《の横に「憂い《が立っています。憂いとは、人の苦しみや悲しみ、悩み、切なさ、やるせなさなどです。
憂いを心に持つ人は、他者の悲しみ、苦しみ、悩みなどのわかる人です。他者の痛みがわかる生き方は、主に祈り求めて得ると共に、生活の現場で意識することです。
「もうやめよう《と投げ出したくなったり、怠惰の誘惑がやって来る時、祈りつつ一歩前進することが、この世界の実体を身につける最良の方法です。
今週も、さり気ない生活の中で意識し、チャレンジし、自分のものにしていきたいものです。
ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神、あわれみ深き父、慰めに満ちたる神。神は、いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さり、また、わたしたち自身も、神に慰めていただくその慰めをもって、あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるようにして下さるのである。(Ⅱコリント1・3~4)
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支え合う強さ(8月16日)
日本には美しい城がたくさんあります。その城を支えているのが石垣です。
当時の石垣にはセメントのような接着剤は使っていません。石と石がしっかりと押さえ合い、形がぴったり合わなくても、パズルのように隙間に小石をはめ込んだり、奥行きの長い石を使ったりして抜け落ちないように工夫されています。
石と石がしっかり押さえ合うように、あなたの祈りの友との関係が強化され、隙間の小石となったあなたが、キリストの大使として豊かに用いられます。また、奥行きの長い石、とあるのは、あなたならではの個性が豊かに用いられることです。
聖書は、私たちが互いに支え合い、助け合うことによって良き働きがなされることを教えています。次のみ言葉を覚えながら、今週も歩んでまいりましょう。
「実際、からだは一つの肢体だけではなく、多くのものからできている。……そこで神は御旨のままに、肢体をそれぞれ、からだに備えられたのである。もし、すべてのものが一つの肢体なら、どこにからだがあるのか。ところが実際、肢体は多くあるが、からだは一つなのである。」(Ⅰコリント12・14、18~20)
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あなたは日々をどう生きておられますか(8月23日)
アメリカ人、ジェニファー・L・スコットさんが、フランス貴族の家にホームステイした体験談がベストセラーになりました。
本には、フランス人が、情熱的に、お金をかけず生活を心から楽しむ方法が記されています。たとえば、「面倒がらずに身体を動かす《「自分のスタイルを身につける《「散らかっているのはシックでない《……特に、「上質な物を少しだけ持ち、大切に使う《とあります。
私たちは、ついつい、ため込んでしまうものです。買う前に、何よりも、捨てる勇気をしっかり身に付けることです。この本のタイトルが『フランス人は10着しか朊を持たない』ですから。
神と共に歩む心豊かなあなたにとって、毎日捨てる、すなわち、神様にお返しし、ゆだね続けていくこと、このことが、ブレない、平安を生きる唯一の道です。無精せずに、キリストの愛を体で、すなわち、生活で示すことなど、あなたならではの生活スタイルに深みを加える日々を送りましょう。
「あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられ る。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされな い。《(詩篇55・22)
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恐れに立ち向かう秘訣(8月30日)
舞の海秀平さんは小柄な関取で、「平成の牛若丸《「技のデパート《等の異吊で多くの人に親しまれました。現役時代よく、「大きな力士との立ち合いは恐くないですか?《と聞かれました。しかし、まったく恐れはなかったそうです。なぜなら「大きな相手は、低く構えると上半身が見えず、足しか見えません。でも足は弱点です。その弱点が目の前にあり、相手の足と相撲を取ればいいんだ、と考え方を変えると、恐くありませんでした《と言いました。
恐れや上安だけを見ていると、それが少しずつ大きく見えてきて、私たちの心を覆い尽くします。しかし、見る角度をほんの少し変えて、物事の本質を見ることにより、恐れよりも解決の可能性が見え始めてきます。そうすると、今度は少しずつ安心、平安が私たちの心を包み込むようになります。
聖書は私たちに、「神の造られたものは、みな良いものであって、感謝して受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない。《(Ⅰテモテ4・4)と、さらに一歩踏み込んだ対応を勧めています。
今週も、出会う様々な出来事の中で「感謝《という角度から見ることにより、天来の平安に満たされて生活を送ることができます。
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