2016年7月の霊想
未来を切り拓 (7月3日)
かねてから熱心な祈りを捧げていただいております米沢講演会がいよいよ今週となりました。今年は、午後と夜、2回講演をいたします。
今回は特に、私たちが米沢興譲教会に迎えていただいて40年目の節目の講演会です。もちろん、これが到達点ではなく、あくまでも通過点ですが、ここまで来ることができましたのは、ただただ、主の恵み、そして、皆様の篤いとりなしの祈りのお陰であることを、心より感謝申し上げます。 この講演会のためだけに、ミラーさんをはじめ、わざわざアメリカから来てくださる方もおられます。皆様からも、何か希望するものはないか等々、多くお声を掛けていただき、こちらが御礼をしなければならないのに、と恐縮いたしております。
私たちの願いはただ一つ。一人でも多くの人に福音を、イエス様をご紹介すること、それに命を懸けてまいりました。講演会に集うお一人びとりが元気をたくさんもらい、教会に来られるきっかけになるようにと願ってやみません。
ご多忙のことと拝察いたしますが、今年の米沢講演会は、そのような特別の記念講演会ですので、ぜひ、多くの方をお誘いくださり、万障繰り合わせ、ご出席ください。それが神様が最も喜ばれることですから。
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身を委ねよ(7月10日)
夏場は海辺や川などアウトドアで自然に親しむ絶好の機会ですが、誤って水に落ちる危険も伴います。もし水に落ちた際には、あおむけに浮く「背浮き」をして救助を待つことが望ましいそうです。これを水難学会は「ういてまて」と名付け、実践を進めています。
2014年7月、静岡県伊東市沖でシュノーケリング中、潮流に流され男性は、約40キロ漂流し、約20時間後に同県下田市の海岸に自力で上陸して救助されました。男性は漂流中、あおむけで手足を伸ばし、水面から上に口を出し呼吸をして助かりました。
私たちも、人生の海の嵐や荒波にのまれるようなことがあった時、自分で何でも解決しようともがくことをせずに、神に身を委ねて助かることができます。たとえどんなに絶望と思えるようなことが起こったとしても、落ち着いて神に祈り、最善になることを信じることです。
神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、 自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。(Ⅰペテロ5・7)
試練が大きく難しければ難しいほど、神の御手の中で両腕を広げて身を委ねて生きることです。そうすることによって、人知では到底理解できない解決が、あなたにやってくるからです。 |
十字架なくして(7月17日)
Aさんは、ある種の男性に出会うと無性に腹が立ち、異様な怒りを覚えます。ある時、そのことは40年ほど前、高校生の時の嫌な思い出に起因していることがわかりました。しかし、思い起こそうとしても、そのことは封印してきたので、具体的な出来事はすっかり忘れています。にもかかわらず、それに類する出来事に遭うと、鮮明に、昨日のことのように怒りがこみ上げてくるのです。
「思い出したくない、考えたくない」と思いつつ40年過ごしましたが、怒りのおおもとは現在の状況にはなく、過去の触れられたくない出来事にあることをしっかり見据えることだと決心なさいました。しっかり神様に祈り、そこにいやしを求め続けました。すると、すっかり解放されました。
Aさんは、「平安、恵みをほしいと願うならば、物事にしっかり向き合うことだ」とおっしゃいます。「それはつらく苦しいけれど、十字架なくして栄冠がないことを実際に体験した」と教えてくださいました。そればかりか、そのことを通して、毎日の生活の中で、仕事も人間関係もまったく変えられたと言います。最も大切な人生の基盤を明確に構築なさったからです。
あなたの人生にも同じ恵みが備えられています。
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人の求めを知る(7月24日)
山形県は「そば」が有名ですが、人口10万人あたりのラーメン店の件数と各家庭の支出額で日本全国1位を14年続けており、「ラーメン王国」でもあります。
ラーメンと言えば、一般的には温かいラーメンが普通です。しかし山形には、「冷やし中華」とは別に、「冷やしラーメン」もあります。これは、山形市の暑い気候に関係があります。かつて40・8度という国内最高気温記録を持っていた山形市は、お客様から「夏はそばのように冷たいラーメンを食べたい」と要望され、約60年前に始めたのがきっかけでした。
すばらしいアイデアは、最初は何気ない人の会話や要望から始まり、それを聞き流すことなく、お客様の為に作り上げようと研究を重ね、商品化までやり遂げた人によって実現しました。
だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、
人々にもそのとおりにせよ。 (マタイ7・12)
イエス・キリストが語られた黄金律です。人々の必要を知り、それを叶えようとする熱い思い、そして絶え間ない研究によって物事は完成します。
あなたのまわりに、今も、無限のアイデアが散りばめられています。 |
試練を乗り越える力(7月31日)
アウシュビッツ収容所の生存者である精神科医のヴィクトール・E・フランクル博士は、自分よりも健康体で強靱な人が次々に亡くなる中、自分がどうして生き延びることができたか、その理由を明確に語っています。
多くの人は、「この次のクリスマスには…」あるいは、「次の記念日には解放される」と夢を持ち続けました。しかし、その度に失望し、失望が重なると急速に心の免疫力が失われていったのです。
それに対し、フランクル氏自身は、そのような細切れの希望に土台を置きませんでした。神様は必ず最善のみをなしてくださることを信じ、やがて自分がここから出た時、その体験と共に、人生の豊かさを聴衆の前で語ることを目標としました。そして、その通りに実現しました。
試練・困難を乗り越え、宝に変える道はただ一つ。全能の神様が、あなたのために手作りの特別のプログラムを用意してくださっていることを信じ、先取りしていくことです。
人生の拠り所は、全能の神が今日も共に歩まれる、という恵みの確信にあります。
「信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。」(ヘブル11・1)
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