2016年10月の霊想
説得の鍵 (10月2日)
5歳のお嬢さんが風邪をこじらせ、一泊の入院となりました。「入院したくない、家に帰りたい」と泣きわめきます。お母さんが「一晩だけだから、大丈夫」と一生懸命に説得しますが泣きやみません。
さて、あなたならどのようにしてなだめますか。
お父さんは、「入院するの嫌だし、お家に帰りたいよね。そうだね」と、2分くらいお嬢さんの気持ちを復唱しました。すると、彼女はポツリと「お父さん、入院する」と言ったのです。わかっていてもしたくない、できないのは、そこに平安がないからです。人間が必要とするのは平安です。
別のケースでは、「早く元気になって、大好きなディズニーランドへ行こう」と希望を語った瞬間に目をパチクリ。「そうだね。早く治って、ディズニーランドへ行こう」とお子さんが答えたのです。試練、困難の中では、「希望は失望に終わらない」(ローマ5・5)のみ言葉のように、希望が解決への鍵となります。
あなた自身のマスター・キーは何ですか。「なぜと思い、私にはどうしていいかわからないけど、主が与えた課題は、主が必ず道を開く」と信頼する。神様との関係の中で、平安、希望を・・・。
今週も主と共に !
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口に出すことから始まる(10月9日)
脳科学から見て、競技などで優れた運動能力を発揮する秘訣は大きく3つあります。
① 具体的な目標を口に出す。
② 過去最高の自分で勝負すると心に決める。
③ ゴールが近くても「もっと先にある」と考える。
自分から『やる』と口に出すことにより、優れた能力を発揮する第一歩になります。レース中、ライバルの動きを気にし過ぎると、思考が分散します。ですから、余計なことをあまり考えずに走り、一つのことに集中した方が脳は疲れないで、良き結果を出すことができます。
あなたはどのような言葉を、日常生活で語っていますか。今日語っている言葉が、明日のあなたの姿を表しているのです。
あなたがスポーツ選手でなくても、一度きりの人生の競技者です。前向きな言葉を語る習慣を身につけてこそ、あなたが希望する祝福の人生が始まるのです。
初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は初めに神と共にあった。すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。(ヨハネ1・1~3) |
あるお母様からの相談(10月16日)
成人した有能なお子さんをお持ちのお母様から相談を受けました。「二人いるのだけれど、どうしてどちらも自立しないのか。口酸っぱくいろいろと言うのだけれど、どうも決め手がない」と落胆しておられます。
このお母様はよくお話しなさる方で、人の言うことはほとんどお聞きになりません。しばしの会話の後、なぜ子どもさんたちが自立しないのかを考えました。そうなのです。自立されることが嫌なのです。子どもが自立するのが恐い。いつも自分の支配下に置き、思い通りに動いていることで満足してこられたのです。しかし、目の届く距離内にいて、いつも把握できることで満足している自分の姿にお気づきになりました。
さらに、自分の拠り所、存在目的は何か、と考え始めました。そして「家族をはじめ、まわりの人が自立し、巣立っていくことに喜びを感じることが私の使命」と見いだされました。一人でいることの孤独に対し、神が共におられる、という信仰を強固になさったのです。
お母様はすっかり変わられ、あのようにおしゃべりだったのに、人の話をよく聞き、自分の話をほとんどしなくなったばかりか、お二人のお子さんはお母様の元から巣立って行かれました。
事柄は違っても、あなたの人生に何か参考になることがあると確信します。
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思わぬ間違い(10月23日)
特急列車の行き先はラーメン屋・・・?
今年6月18日、福島県のJR会津若松駅で列車の発車時間や乗り場を伝える電光掲示板に『喜多方ラーメン』と表示される珍しいミスがありました。実は、『さよなら485系』と表示する予定でしたが、12年前の特別列車「喜多方ラーメンフェスタ号」の際に用意したデータの一部が機械の誤作動で表示されてしまったのです。
このミスのお蔭で「話題になっているから喜多方ラーメンが食べたくなった」と来店する人が増えたり、スープがいつもより2時間ほど早くなくなったりしたそうです。
私たちは完全でありませんから、何らかのミスをしてしまいます。聖書にも「もし、罪がないと言うなら、それは自分を欺くことであって、真理はわたしたちのうちにない。」(Ⅰヨハネ1・8)と書かれています。
ミスをしてしまった時、失ったことだけに目を向けるのではなく、むしろ、それによって得た祝福に目を向けることが大切な学びです。
「見よ、今は恵みの時、見よ、今は救の日である。」(Ⅱコリント6・2)
人生、間違ってこそ気づくことがあり、そのことによる祝福も多くあるようです。
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新幹線の掃除(10月30日)
ハーバード大学で最も人気のある授業の1つは、日本の新幹線の掃除についてです。東京駅到着から出発までのおよそ12分。乗降時間を引くと掃除時間はわずか7分。一チームが一日20本の新幹線を掃除します。一人が1両を受け持ち、ゴミ拾い、座席の転回、窓やテーブル拭き、床掃き、背もたれカバーの交換、忘れ物チェックまでこなします。これを7分で、は驚異的です。
かつては乗客の母親が子どもに「親の言うことを聞かないと、あんな人になるのよ」と言うような対象で、清掃会社で働くことは恥ずかしいこと、と考えられた時期もありました。しかし今や世界中から学びに来る人が後を絶たず、高い芸術を見るようだ、と称賛されています。
これに感動した人がそっくりスタイルを真似しても、なかなか成功しないと言います。一体何が秘密なのでしょうか。それは、形ではなく、働く人の〈マインド〉です。マインドがすべての秘密です。一人一人の「これは最高の仕事、世界で最もすばらしい働き」との思いが、人々からの称賛を引き出したのです。
あなたの人生をより深め磨くのも、「神様から与えられた人生、すべてのことが相働きて益となり、神様の御手の中にあって、最善のみなされる」というマインドです。この一週間も、人々をして「あなたのようになりたい」と言わしめる日々を、主にあって送りましょう。
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