2018年8月の霊想
信仰生活の本道(8月5日)
聖書には「恐れるな」と365回記されている、と言います。いったいなぜでしょうか。
「恐れ」の世界を研究するアンソニー・J・ジェリンスキーは、次のような結果を発表しました。
思い煩いの40%は決して起こらない。30%はすでに過去に起きてしまっていること。22%は取るに足らないこと。4%はあなたの努力で変えることができることであり、残り4%は自分の力ではどうにもならないこと。
なぜ、私たちは不安と恐れの世界に生きるのでしょうか。それは、どんなに古く傾いたような家でも、長年住み慣れると「住めば都」としてしまうからです。また、平安で生きると、逆に落ち着かない。いつ不安がやってくるかと、古いわが家に戻りたくなるのです。平安の家に住み慣れていないために不安が起きるのです。
暗やみから、明るい平安に生き続けると、平安で生きることが当然となり、不安のお誘いがあっても、すぐにお断りできるようになります。
心配するのはわずかであり、そのことを主にゆだね、主の最善を期待する。これが信仰生活の本道です。
今週も「勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。」(ヨハネ16・33)とみ言葉を唱えながら、平安の習慣をしっかり身につけてまいりましょう。
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涙が横に走るとき(8月12日)
女優の吉永小百合さんは、対談で「どんなときに、もう若くないという感じを抱きましたか」という質問に対し、「涙が真っすぐに流れないで、横に走ったときです」と答えられました。
女優でなくても、すべての人の人生で涙が横に走るような変化が起きます。時を経る中で、心に罪のしわが刻まれていくからです。クリスチャンにとってすばらしいことは、涙が横に走る人生から、神様とあなたの真っすぐな縦の関係へと修復し(悔い改め)、さらに強固な関係となり、豊かな実を結ぶことができることです。
この勘どころを五重塔に学ぶことができます。現在22基ある古い五重塔は、一棟も倒壊しておりません。中心に心柱があるからです。
今日は召天者記念礼拝です。諸先輩の残された心柱の証し、すなわち、強固な縦の関係の歩みをとおし、キリストと共に生きる恵みを味わうだけでなく、次の時代にしっかりと継承していきましょう。
今週も、日々全能の主を土台とし、主を仰ぎ見つつ…。
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。も し人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。」(ヨハネ15・5)
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(8月19日)
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『永遠の今』を味わう(8月26日)
「たくさんある」ことに価値を置き、多くを求めることに精力を注ぎ、努力し、多さを競うことが時に生きがいとなります。逆に、わずかなことに価値を見出す生き方も、人生に豊かさをもたらします。
ほんの少しの塩が料理の味を変え、ほんの少し差し込む陽が新芽を力強く育てます。「ほんの少しの○○」と、あなたならではの価値を○○に入れて、それを意識して一日一日を送ってみてください。
イエス・キリストは、豊かな人生を生きる秘訣を、わずかなものに忠実であること(マタイ25・21、23)と言われました。永遠の歴史から私たちの人生を見ると、ほんの一瞬に過ぎません。まさに、ほんのわずかなひとときです。しかし、そのわずかな一瞬を永遠の中でとらえる時、「永遠の今」を生きながら味わうことができます。ほんの一瞬に永遠を見いだす生き方が、あなたの人生全体を豊かにします。
このような生き方を身につけ始めると、「永遠(全体)から今を見る」という、汲めども尽きない人生へと変えられていきます。そして、祈りを通し、聖霊様があなたに最も適切な答えを、その折々に与えてくださいます。
この生き方こそが、クリスチャンの特権です。
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