2018年7月の霊想

  人生の良き管理者(7月1日)

 ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた「ワケーション」と呼ばれる働き方に注目が集まっています。ワケーションは欧米で始まった新しい労働スタイルで、IT技術者やビジネスマンらが、リゾート地などに一定期間滞在しながら、ノートパソコンなどを使って仕事をします。リフレッシュできる環境に身を置くことで、作業効率の向上や斬新な発想が生まれるメリットがあるとされています。
創世記第2章15節に「主なる神は人を連れて行ってエデンの園に置き、これを耕させ、これを守らせられた。」
とあります。「耕させ」とは労働することであり、「守らせられた」とは管理することです。これは地を管理することであり、また働き方とそれに費やす時間などの管理も含んでいます。
神様は、人にむやみに働かせようとしていたのではありません。与えられた身体、精神、心を管理することを求めておられます。そのためには、何よりも、神様との関係を、祈り(ディボーション)を通して良く管理していくことが肝要です。
今週も、神様との関係(祈り)を第一とし、神様が造られた身体を大切に管理し、良き生活を通してまわりの方々に証しをしていきましょう。

  走り寄る神の愛(7月8日)

 今年2月に行われた平昌五輪の女子スピードスケート500m。金メダルの小平奈緒選手が、泣きじゃくるライバルで銀メダルとなった地元韓国の李相花(イ・サンファ)選手の肩を抱き、「チャレッソ(韓国語で『よくやった』)」と言いました。この姿が世界中の話題となりました。
聖書にも、人に寄り添う神の姿が数多くあります。その中でも、放蕩息子の話は大変感動に満ちています。
あるところに二人の兄弟がいて、弟が父親に自分の取り分の財産を請求し、家から遠い所に出て行きました。ところが、しばらくして放蕩に身を持ち崩し、財産をすべて使い果たしてしまいました。そんな彼が生活に困窮し、打ちひしがれ、悔い改めて父の家に帰ってきました。その時、「まだ遠く離れていたのに、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首をだいて接吻した。」(ルカ15・20)とあります。
私たちの神様は、あなたがどのような状態にあったとしても、まだ遠く離れていてもすぐにあなたを認め、駈け寄り、抱き寄せ、私たちの気持ちに寄り添ってくださる方です。
今週も、神の愛の御手の中に飛び込んでいきましょう。あなたはすでに神の愛の中にいるからです。

  神と共に生きる自由(7月15日)

 人は、同じ所にいても違った方向を向き、異なる事を考え、異なる結果を得ます。
刑務所と修道院の共通点は、共にそこから出ることのできない、限られた場所であることです。
犯罪心理学者は「刑務所にいる囚人のほとんどが不平と不満に満ちた生活をしている」と語ります。一方、修道院では、はた目には不自由な生活も感謝し、神に仕え、過去ではなく永遠に目を向け、充実した日々を送っておられることは、あなたもご存じの通りです。
私たちも、自由な世界にいながらも、毎日の生活の中で刑務所と修道院を行ったり来たりすることがあります。生かされているだけで感謝であるにもかかわらず、時に不平不満を言ったりします。
しかし、どのような状況に置かれても、主が私を造り、私を罪から解放し、今、共におられることを覚えましょう。そのことが、日々「悲しみ尽きざる浮き世にありても……御国の心地す(聖歌467番)」と生きる鍵です。
今週も、しっかり主に目を向け、充実した日々を歩みましょう。
「あなたの大庭にいる一日は、よそにいる千日にもまさるのです。わたしは悪の天幕にいるよりは、むしろ、わが神の家の門守となることを願います。」(詩篇84・10)

  キリストと共に生きる幸福(7月22日)

 国連の「2017年世界幸福度報告」で世界一になったのはノルウェーです。その鍵は、国王が掲げた3つの幸福の条件「①健康であること ②友達がいること ③社会のためになること」です。どんなに生活が裕福であっても、心のバランスが欠けていたり、人間関係が上手にできないと、幸せを感じることがむずかしくなります。
聖書に登場するザアカイは、取税人のかしらでした。金持ちでしたが、人々からは嫌われていて、困っている時に助けてくれる友だちもいませんでした。イエス様がエリコを通られた時、ザアカイに「きょう、あなたの家に泊まることにしているから」と言われました。イエス様が自分の友となったことを知った時、彼は大変喜び、「主よ、わたしは誓って自分の財産の半分を貧民に施します。また、もしだれかから不正な取立てをしていましたら、それを四倍にして返します」と宣言しました。
ザアカイは、イエス様を自分の家に、そして心に迎え、今まで味わったことのない幸福に満たされました。
現代で最も必要なのは「愛されている」という幸福感です。イエス様は「人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである」と言われました。
今週も、イエス・キリストと共に生きる幸福で満たされ、歩んでいきましょう。

  人生の旅を楽しむために(7月29日)

 最近は豪華客船の旅案内を多く見かけます。今までは飛行機で早く海外に出かけ、現地でゆっくりと楽しむ旅行に人気がありました。今は、ゆったりした旅が人気のようです。
「人生はまさに旅であり、私たちはこの世にあっては旅人である」と聖書は語っています(ヘブル11・13)。旅に必要なことは、今、自分の現在地を知っていることです。そして、どこに向かっているのかが、とても大切です。
あなたは、今、人生という旅の道中にあって、どこにいて、どこに向かっていらっしゃいますか。自分の現在地をしっかり把握していることは、心の平安を保つ秘訣です。あなたを造られ、すべてをご存じの神様に祈る時、あなたの心の現在地を確認することができます。
今週も、日々祈り、み言葉という地図に従い、あなたならではの人生を最善に導いてくださる神様と共に歩んでまいりましょう。
「主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいて いる計画はわたしが知っている。それは災を与えよう というのではなく、平安を与えようとするものであり、 あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするもの である。」(エレミヤ29・11)

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