2018年6月の霊想
人生の良き管理者(6月3日)
ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた「ワケーション」と呼ばれる働き方に注目が集まっています。ワケーションは欧米で始まった新しい労働スタイルで、IT技術者やビジネスマンらが、リゾート地などに一定期間滞在しながら、ノートパソコンなどを使って仕事をします。リフレッシュできる環境に身を置くことで、作業効率の向上や斬新な発想が生まれるメリットがあるとされています。
創世記第2章15節に「主なる神は人を連れて行ってエデンの園に置き、これを耕させ、これを守らせられた。」
とあります。「耕させ」とは労働することであり、「守らせられた」とは管理することです。これは地を管理することであり、また働き方とそれに費やす時間などの管理も含んでいます。
神様は、人にむやみに働かせようとしていたのではありません。与えられた身体、精神、心を管理することを求めておられます。そのためには、何よりも、神様との関係を、祈り(ディボーション)を通して良く管理していくことが肝要です。
今週も、神様との関係(祈り)を第一とし、神様が造られた身体を大切に管理し、良き生活を通してまわりの方々に証しをしていきましょう。
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神の導きに生きる(6月10日)
2005年にノーベル物理学賞を受賞した、テオドール・W・ヘンシュ博士は、人生の二つの有り様を語られました。一つは、脇目もふらず目的に一直線に進もうとするニワトリのような「目的指向型」。もう一つは、心の赴くままに行動するひよこのような「好奇心主導型」です。
どちらもすばらしい生き方です。両方使えたらいいですね。
ひよこ型の不得手な方は、神様の庭を自由に散歩する、という方法が良いのです。ヘンシュ博士のノーベル賞受賞への道はこの方法によるものでした。ノーベル賞を受賞した小柴博士も、「ニュートリノ」という「脇道」で起こったことを見出し、受賞に至りました。
今週、あなたの歩みの主語を神様として、無尽蔵の可能性に満ちた神様の世界の中を、聖霊様に導かれつつ歩み(祈り)ましょう。きっと、天来の平安を得、神様から、思いもよらない、創造的な答えを得ていかれます。
わたしに呼び求めよ、そうすれば、わたしはあなたに答える。そしてあなたの知らない大きな隠されている事を、あなたに示す。(エレミヤ33・3) |
悲しみを覆う神の平安(6月17日)
スパフォードは弁護士であり医科大学教授で、世界的伝道者ムーディーが友人でした。彼はクリスチャンになったことにより、劇的な人生の変革を遂げました。
ある時、息子を亡くしたその矢先、シカゴ大火災で全財産を失いました。彼の家族は、心いやすためにヨーロッパ旅行を計画しました。ところが、妻と4人の娘が先に行くために乗っていた船が衝突事故を起こし、娘全員を失いました。生き残った妻を迎えに行き、家に帰る時、泣きながら祈っていた彼は、突然、それまで体験したことのない平安で心が満たされました。この時に生まれた詩が聖歌476番『やすけさは川のごとく』です。彼は賛美をもって主に栄光を帰しました。
悲しみ、困難に打ちひしがれることがあり、なかなか立ち上がることができない時、そこに来てくださる主と共に歩むことは大切です。また、試練と対峙し、過去を振り返らないことも、信仰の力によって可能です。そして、スパフォードのように、それを超えて主に栄光を帰し、賛美をもって主をほめたたえることもできます。
そのように信仰に生きた方の証しは、同じ主があなたにも可能であると、希望を与えます。
今週も、確かな方と共に歩み、信仰を生活の中で実践し、実を結びましょう。
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気づき、認める(6月24日)
最近は、「子どもはほめて育てよう」と言われています。この言葉を「ほめなさい。叱ってはいけない」と勘違いされることがあります。
「ほめる」とは、外からの刺激でよい方向に行動してもらおうとするものです。
聖書は「父たる者よ、子供をいらだたせてはいけない。心がいじけるかも知れないから。」(コロサイ3・21)と教えています。
また「ほめる」には「認める」という内容も含まれています。認めることは、内面の興味や関心、意欲を引き出す動機づけになるからです。特に自分の存在そのもの、また、行動や結果をほめられ、認めてもらえると、内側から存在を喜ぶ力が湧いてきます。
そのための具体的な指針として「また幼い時から、聖書に親しみ、それが、キリスト・イエスに対する信仰によって救に至る知恵を、あなたに与えうる書物であることを知っている。」(Ⅱテモテ3・15)とも教えています。
神様が造られた尊いお子さんたちの成長のため、どの時代も変わらずに導いてくださる神様の言葉に沿って歩んでいくことこそが肝要です。
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