2019年10月の霊想

  賢さとやさしさ(10月6日)

「へびのように賢く、はとのように素直であれ。」
(マタイ10・16)

イエス様が言われたこの言葉を、日常生活で活かすと次のようにもなります。
良き物を他者に差し上げても、相手に受け取ってもらえない時があります。何か悲しい気持ちにもなりますが、よく考えれば、すばらしい物を相手が受け取らないならば、その結果はおわかりの通りで、全部あなたに返ってきます。惜しみなく人々に差し上げて、その反応が鈍い時は、神様から返ってきた祝福をしっかりと味わいましょう。
また逆に、他者があなたに罵詈(ばり)雑言(ぞうごん)、聞くにも耐え難い悪口を言った時、あなたはどのように対応なさいますか。つい引き出されて反応してやり返したりする、という知恵のない方法はお用いにならないでしょう。その時こそ、あなたの賢さとやさしさの出番です。あなたがそのことにいっさい振り回されず、受け取らなければ、その悪口はどうなるのでしょう。それは、「天につばきする」という表現がありますが、語った本人に戻ります。
今週も、あげること、もらわないこと、日々のさり気ない出来事の中で、心の世界をじっくり味わってみましょう。

 

   感謝の力(10月13日)

 心理学者のロバート・R・エモンズ博士とM・マッカロー博士は、グループを二つに分けてある実験をしました。一つのグループに、小さな事でも、毎日、感謝できることを5つ書いてもらうことを3ヶ月間続けてもらったのです。このグループは驚くほど飛躍的な結果を得ました。それは、物事を肯定的に評価できるようになり、幸福感が高く、深くなったのです。
私たちの教会でも、多くの方々が、感謝ノートを書いておられます。先の実験のように、数ヶ月すると、感謝することにより、本人もまわりも今まで気がつかなかった恵みに気づかされたり、人間関係が改善されるばかりか、豊かになるという結果に驚く、と言います。すでに始めている人はさらに深みへと、これからの方は、ぜひ、実行し、継続なさってください。 クリスチャンにとってすばらしいことは、豊かな生き方のメニューではなく、日々、実際に豊かな実を、結果を得ることができることです。継続し、やがてそれが習慣になる、そこまでチャレンジなさることです。
すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。
(Ⅰテサロニケ5・18)

  世界を変える小さな一歩(10月20日)

 歴史の大きな動きを見ると、普通の人が踏み出した小さな一歩が歴史を変えている事実を、あなたもご存じと思います。
公民権運動で知られるアラバマ州のローザ・パークスさんは、工場で働く一市民でした。帰り道、彼女はバスの黒人席の最前列に座ってましたが、次第に白人が増え、立つ白人も出てきたため、運転手は境界を一列ずらし、座っていた黒人4名に立つよう命じたのです。3名は席を空けましたが、ローザさんはその命令を拒み、人種分離法違反の容疑で逮捕されました。「私も一人の人間。人間としての誇りを侵害されたため席を立たなかった」と言いました。その小さな決断が歴史を変えたのです。
一本のローソクから何千本のローソクに火を灯すことができます。だからとて、火を分け与えても最初のローソクが短くなることはありません。
サリン事件をはじめ、最近起きる様々な負のニュースも、原因を解明せずに「解決済み」とされています。しかし、ご承知のように、すべては、全能の神を認めないところから来るのです。
あなたが朝、「神様」と全能の神に呼ばわる信仰の祈りの火がまわりに広がり、世界を変えるのです。今週も、心して歩みましょう。

  いのちの花を咲かせて(10月27日)

 物の乏しい時代には何を作っても売れましたが、今や満ち足りて、ほしい物がない時代です。ご商売をする人は、どうして生きていこうかと深刻に考えています。売りたい物ではなく、相手の必要を見いだし、それを満たすことが、この時代のビジネスの基本です。
今の若い人は、そこそこの幸せを味わい、昇進を求めることもなく、今までとは異なった方向を向いています。その中で、どの年代も共通して求めているのは、「何のために生まれ、何をもって人生の喜びとするのか」ということです。その答えを家庭も学校も社会も教えてくれません。
しかし、私たちの教会は、どのような時、どのような状況にあっても、その人ならではの花を咲かせ、実を結ぶ人生の拠り所を提供しています。何よりも大切な聖書の変わらない真理が最大の贈り物です。あなたもこのことがきっかけで教会にいらしたり、クリスチャンになられたことでしょう。
来る11月15日に、あなたのご友人、職場の人、ご親戚をぜひ教会にお誘いください。現代人が求めている「いのち」を明確に語る夕べです。講演会の祝福のために日夜、覚えてお祈りください。小生も、皆様からのお誘いカードを胸のポケットに入れ、連日祈り続けております。

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