2019年12月の霊想

  健康への四つのポイント(12月1日)

 健康な日々を過ごすために心する四つのポイントがあります。
まず、正しい食事です。脂肪、砂糖、添加物がたっぷりの物をできるだけ避け、新鮮な野菜を摂る等、あなた流の気遣いをしておられることでしょう。水を多く飲むようにという説と、水毒症にならないようにあまり飲まない方がよいと、相反する意見もあります。自分に合った健康な食物を選ぶことは知恵のあることです。
第二は適度な運動を続けること。「一日○○歩」など、様々な方法があり、歩き方もただダラリと歩くのではなく、かかとから着地するように歩く等あります。あなたの歩き方はいかがですか。
第三は良き睡眠を取ること。個人差があると思いますが、長い時間寝ればよい、というのでもありません。自分に最も適した時間をコンスタントに取ることです。
しかし、何と言っても大切な第四番目は、心の平安です。人生には様々な思い煩いが織りなします。人間関係、経済、学び等、あなたは人生の嵐にどのように平安を取り入れていらっしゃいますか。「キリストにある平安にまさるものはありません」とおっしゃるあなたにとって、その深みをいっそう増す日々でありますように。

 

  深みある人生の秘訣(12月8日)

 深みある豊かな人生の究極は、神と共に生きることです。しかし、普通に生きる人は神を必要としません。自分の弱さ、欠けがわからないからです。自分の実体を知るための最短の道は試練との出会いですが、人はそれを避けますから、いっそう祝福から距離を置くことになります。
人は試練を通して、自分には限りがあること、自分の弱さを知る時、本物の強さを求める、否、求めざるを得なくなります。本物を生きるために、あえて試練のただ中に身を置く人もいました。
19世紀、イギリスにモネに影響を与えた風景画家ジョセフ・ターナーがいました。あなたも海や嵐など自然にまつわる感動の作品をご覧になったことがあるでしょう。その感動はどこから生まれたかご存じですか。ターナーは、漁師に「次に海がしける時、船を出してほしい」と頼み、自分をマストにかたく縛り付けてもらい、そのマストを超えるしぶきを浴び続けました。そのような実体験から描かれた絵は、心揺すぶられる感動を与え、眠っている人々から命を引き出すのです。
ターナーのようでなくとも、わずかな試練、困難を回避することなく、しっかり主と共に向き合い、深みある人生への学習をていねいに生きていきましょう。

  人生の鮮度は言葉の鮮度(12月15日)

 ある経営者の方が、有害物質が問題になっている頃、「無添加」というキャッチフレーズで売り上げを伸ばしました。経営が好調に進展しましたから、後続する会社も続出しました。しかし、最近「無添加」という言葉が「何も入っていない」という印象で受け取られて困っている、と相談を受けました。あなたなら「あなたに必要なすべてが満ちている」という表現に変えることを提言なさるでしょう。
ほめ言葉の「すばらしい」も、やがてその味に慣れると効果が薄くなるものです。そのような時は、「初めに言があった。……すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。この言に命があった。」(ヨハネ1・1、3~4)と聖書にあるように、あなたが日々使う言葉の鮮度、純度、温度を確認しながら、良いと思う言葉をまねてみるのです。また、自分ならではの言葉を探し、あなたならではの表現を考えてみることは、あなたがいつまでも元気に、さわやかに生きることへの一つの訓練でもあり、知恵となります。
心することは、むずかしい言葉ではなく、やさしい言葉を組み合わせることです。組み合わせによって新しい境地を開くことができるのです。これが大切な極意です。

  メリー・クリスマス(12月22日)

☆ 神様からの贈り物 ☆
クリスマスに神様からの贈り物を全身全霊でしっかり受けとめることは最も大切です。神様からの最大の贈り物は、あなた自身のいのち、今生かされていることです。いのちある限り、祝福は無限の可能性の中で広がります。
ところがサタンは、この贈り物を地上の物やお金、人の言葉などに置き換えようと、虎視(こし)眈々(たんたん)と狙い潜んでいます。
うっかり、などということのないように……。

☆ 他者への贈り物 ☆
生かされている恵みをかみしめ、様々な可能性を育てていく時、そのエネルギー、喜びをもって他者に贈ることのできるものは何ですか。物やお金という形で、あなたのぬくもりを込めて贈ることもよいでしょう。しかし、あなたの生き生きとした存在そのものが、どれほど多くの人々を慰め、励ますか測り知れません。

☆ 神様への贈り物 ☆
私たちが最初に、そして最後にしなければならないことは、神様への感謝の気持ち(贈り物)をいつも忘れないことです。クリスチャンでない信心深い方が、給料などをまず神棚や仏壇に供えますが、創造主の前に、いつもあなたの人生を献げることです。
そのことが、神様との絆を深める確かな形です。
クリスマス、深くこのことを覚え、歩んでまいりましょう。

  花に学ぶ生き方(12月29日)

 イエス様は今日もあなたに「野の花を見なさい」(マタイ6・28~30)と、見るべきものを教えておられます。あなたはこの聖句から何を得られますか。
アメリカのラルフ・ウォルドー・エマーソンは、牧師の後、著作を通し、多くの人々に多大な影響を与えました。彼は著書『自信』の中で次のように言っています。
人間は一本の草や咲き誇るバラの前で恥じ入っている。ぼくの部屋の窓の下に咲くバラは、昔のバラや、もっとすぐれたバラを引き合いに出したりしない。バラはありのままのバラとして咲き、神とともに今日を生きている。バラにとって時間は存在しない。ただバラがそこにあるだけだ。バラはその存在の一瞬一瞬が完全だ。枝葉が伸びる前から、バラの生命はすみずみまで活動している。咲き誇るバラに命が多いわけではなく、根だけのバラに命が少ないわけではない。バラの本性は満たされ、バラもまた、どの瞬間にも同じように自然を満足させている。
ところが人間は未来を見たり、過去を振り返ったりする。今を生きるのではなく、昔を振り返って過去を嘆き、目の前にある豊かさには目もくれず、未来を予想するために爪先立ちになる。人間もまた、時を超え、自然とともに今を生きて初めて、幸せや強さを手に入れられる。

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