ノーベル賞秘話(10月4日)あなたが否定され、ひどい悪口を言われる時、どのような反応をなさいますか。そのような時こそ、天来の利器「試練は宝」を活用できることは大きな喜びです。 |
輝きを放つ秘訣(10月11日)人生の目的は、神の作品であるあなたが、あなたらしい豊かな香り、最高の音色を奏でて生きることです。そのための秘策は何でしょう。 良き指導者を得て、教えてもらうことも一つの方法です。そして、その世界の本質、すなわち、大元を見いだし、そこから徹底的に学ぶことに優るものはありません。 宮大工として著名な西岡常一氏は、徹底した『木の哲学』に基づいた仕事ぶりで絶賛され、文化功労者にも選ばれました。西岡さんが弟子を育てる方法を尋ねられると、「弟子にはカンナの使い方など、教えない。教えると自分よりうまくならない」と言われました。実際、弟子の一人の小川三夫さんに対し、西岡さんは、「小川はもう私以上の腕前だ」と太鼓判を押されました。(「朝日新聞」1989年2月11日付「向き合う人生」)。 人々を魅了する内なる輝きは、あなたを支えるみ言葉の真髄を味わい、知りつくすことから生まれます。エレミヤが「わたしはみ言葉を与えられて、それを食べました。み言葉は、わたしに喜びとなり、心の楽しみとなりました。」(エレミヤ15:16)と言ったように、み言葉を眺めるのではなく、生活のただ中でくり返し試み、いのち(み言葉)をあなたの一部にすることです。 今週も、日々、このことを心に留めていきましょう。 |
あなたの人生を決めるもの(10月18日)昔、苦労して財を成した町人が、あこがれの籠を買い、専属の担ぐ人を雇いました。籠に乗った最初の日のことです。籠が安物だったのか、底が抜けてしまいました。そこで、仕方なく、籠と底を縄で2箇所くくり付けました。それを見た人が、「ああ、誰かが亡くなったのだ」と言いましたので、籠の中から「俺は生きている」と叫びます。すると「ならば下手人だ」と言われ、「俺は立派な金持ちの商人だ」と中から怒鳴りました。それに対し、「ああ、何と可哀想に。正気でないので、外に出られないように縛られているのか」と言いました。 この話でおわかりのように、人は様々なことを言います。その度ごとに反論する時間と労力を、「人生、自分持ち。人が何と言おうと、私は○○である」と宣言し、自分に自信を持つことに用いるのです。 この「○○」にあなたがどのような言葉を記すのか、それが、あなたの過去も現在も、将来も決めます。あなたは何という文字を入れますか。「神の作品」「神の子ども」等々、み言葉と祈りの中で神様から与えられた、あなたならではの言葉が必ずあります。 このことを日々唱えながら、主が共にある豊かな人生を、今週も歩みましょう。 |
木登り名人の心得(10月25日)『徒然草』第109段に、木登り名人が弟子を高い木に登らせ、枝を切らせる話があります。 そこは危ないな、とハラハラする状況でも、名人は何も言いません。もうすぐ地面、という時になって「注意して降りるように」と声をかけます。ある人が「もう大丈夫、怪我などしない、という辺りで声をかけるのはなぜか」と問うと、「そこなんですよ。めまいがするような高い所に登り、枝が折れやすい間は、本人が細心の注意を払っているから言わなくても大丈夫です。過ちは、平凡な所、安心から起こるのです」と、高名な木登り名人は答えました。 ヒマラヤの高い山々を踏破する際、今まで多くの遭難者が出ていますが、登る時よりも下る時の遭難が多いのです。試練や困難の時には、しっかりと立ち向かう心が自動的に動きますが、安心、あるいは、平凡な時にこそ、思わぬ落とし穴があるものです。 あなたの人生においても、どのような時も祝福の道から逸れることのないように。「どんな時も大丈夫」と言いますが、「どんな時」とは自分にとっていつなのか、どのような状況なのかをしっかりと確認し、覚えましょう。そして、そのような状況に遭遇した時にこそ、心して歩みましょう。 |
2020年10月の霊想