本物を聞き分ける(12月20日)

ワシントンDC、通勤時の地下鉄駅入口でのことです。グラミー賞を受賞し、チケットを取ることが極めて難しいヴァイオリニスト、ジョシュア・ベルが43分の名曲を演奏しました。測り知れない人が、わずかな時間に入口を通過しましたが、気づく人は誰一人いませんでした。

2000年前、キリストの降誕の時も、多忙を極める人々の中で、すばらしい出来事に気づいた人はごくわずかでした。物が豊かで、平和であることが多忙をもたらし、最も大切なものを見失わせます。

今年は、世の中の慌ただしさに、一瞬、静けさを取り戻す年でした。コロナ禍は、多くの人々に人生の気づきを、そして、最も大切なものは何かを悟らせることとなりました。コロナ禍で、医療従事者、また、困難を極めた方々に多くお目にかかりましたが、試練のただ中で、この出来事に困惑するのでなく、本物を見いだしておられる方が多くおられます。

あなたはいかがですか。今年のクリスマスは、この1年を、そして、あなたの人生を振り返り、雑踏の中で心の耳を研ぎ澄まし、本物を聞き分けていくことこそ、神様からあなたへの最大の贈り物です。

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