2007年10月の霊想

  気持ちが先に  (10月7日)

 冗談のようですが、会社の採用試験を『先着順』としているところがあります。百万分の一グラムという世界最小の歯車を開発し、話題を集めた株式会社樹研工業です。「心が前向きな人が早く来る」という理由から、そのような方法をとっておられるのです。
 かつて、軍隊の演習で、自由に二列横隊に並ばせ、前列と後列で競技をさせたそうです。すると、必ず、前列が勝つのです。心が前向きな人が前列に並びやすいという理由からです。
 社長の松浦元男氏は、「どうしても入りたいという人が早く来る。どちらにしようかという人よりも、入社後の働きが異なる」、また、「数ある企業の中から、当社を真っ先に選んでくれたことへの感謝の気持ちが先に立つ」とおっしゃいます。
 いかなる状況、どのような事柄に対しても、今週も、前向きに、感謝を持って前進していきましょう。

    「兄弟たちよ。わたしはすでに捕えたとは思っていない。
     ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、
     前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目ざして
     走り、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与
     を得ようと努めているのである。」
                            (ピリピ3・13~14)

  日ごとに新しく  (10月14日)

 過去から現在に向けて物価を見ると、ほとんどの物が値上がりしています。
 卵の値段だけは珍しく横ばい、と話題になりますが、一方、値が下がっている物もあります。代表的な物はライターです。何万円もするライターが今やたばこ屋さんの商品となり、100円ライターの登場により、ほとんどのマッチ製造会社が倒産に追い込まれたと言います。
 また、電子卓上計算機(電卓)は、発売当初、40万円もしたのですが、性能は加減乗除レベルで今の980円の電卓にも性能が劣る物でした。デジタル時計なども、セイコーが発売した当初は4万円でしたが、今や100円ショップで買え、時計は時間を見る物からファッションへと変化しています。
 私たちの精神面にも、同じようなことが起こります。
年をとり、時の流れのままに推移する人もいます。しかし、ますます若やぎ、はつらつとする人もいます。

    「だから、わたしたちは落胆しない。たといわたしたち
     の外なる人は滅びても、内なる人は日ごとに新しくさ
      れていく。」(Ⅱコリント4・16)

  人生の目的を明確に (10月21日)

 ただ一度の人生とわかりつつも、つい、うっかりしていると、目先のことに流されやすいものです。最も大切なものを得るためには、あなたの人生の目的を明確にすることです。
 ちょうど、道に迷った時に地図で確認するように、「万物は、神からいで、神によって成り、神に帰するのである。」(ローマ11・36) このみ言葉にしっかりと立ち返り、考え方において、行動において、ブレをより少なくして歩んでいきたいものです。
 このようなことを日頃から心がけていると、それが習慣となり、あなたの実体となります。そして、意識していない時も、体で覚えた生き方があなたの人生をより豊かなものへと変えていきます。
 特に、人を指導するお立場にある方にとって、最も効果的な他者への教育は、あなたご自身が「このように生きてほしい」という生き方を実際に生き、手本になっていることです。
 すべての源であり、あなたを導き、人生を豊かに祝してくださる神様に目をとめ、今週も、目的を明確にして歩んでまいりましょう。

  暇を作る  (10月28日)

 日々の歩みの中で、「ひまがなくて」と、忙しさの言い訳にこのフレーズを使うことがあります。
 「ひま」とは、「陽(ひ)の当たる間(ま)」です。
森林浴などで森の中を歩くと、晴れている日でも、木が多いために、歩く私たちに陽が当たらないものです。しかし、一瞬、木の間から陽が差し込むのを見る時に、忘れていた太陽の存在を確認します。
 あまりに多くの情報や煩わしい出来事に振り回され、「ひま」を欠いている現代です。そして、クリスチャンである私たちも、気をつけていないと、「わたしは世の光」と言われるキリストの言葉から遠のきがちです。
 だからこそ、意識して、生活の中に暇を、陽の当たる間を見いだす、すなわち、み言葉によって自分の人生を整える行動計画、そして、習慣をしっかり身につけたいものです。
 この行動計画や習慣を通して、すぐに効果が現れることもありますが、多くは、年月をかけて確立されていきます。この生き方こそが、確かな人生を築いていく唯一の生き方になるからです。
 今日も、そして、今週も、キリストの言葉に触れ、み言葉に生きていくために、心してディボーションを大切にしてまいりましょう。

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