2009年9月の霊想

  あなたの主食は? (9月6日)

 縄文時代、日本人の主食はどんぐりでした。今、どんぐりを主食とする日本人は皆無かもしれません。世界の三分の一の人は満腹感がないというのに、日本人は、おいしいものを求め、そして、食べ物の三分の一を廃棄すると言われています。もったいない限りです。
 日本人が健康を損なうのは、栄養不足からではなく、食べ過ぎからであり、「メタボリックシンドローム」が流行り言葉の一つになるほどです。
 しかし、人間の生命維持に最も必要なものは、肉体の食物以上に、霊の食物、「命の言葉」です。
 あなたは、日々、どのような言葉を食べていますか。
つい、否定的消極的な言葉が口から出るのは、それが内側にあるからです。意識して、日ごとにみ言葉を食べ、霊が体の隅々に行き渡るまで咀しゃくし、味わうことです。
 さらに、み言葉によって養われて霊肉共に元気であるばかりでなく、モデリングを必要とする時代、「あなたのようになりたい」と言っていただけるよう、世の光、地の塩として今週もしっかり歩みたいものです。
「主よ、朝ごとにあなたはわたしの声を聞かれます。
 わたしは朝ごとにあなたのために いけにえを備えて待ち望みます。」(詩篇5・3)

  自 立  (9月13日)

 紳士がタクシーに乗っていました。タクシーの前方に停車していた車が、突然発進し、ぶつかりそうになりました。急発進した車の運転手はクラクションを鳴らし続け、「なにやってるんだ、バカヤロー!」と叫びました。
しかし、タクシーの運転手は冷静で、笑顔でその運転手に手を振り進んで行きました。
 紳士は不思議に思い、「相手が悪いのに、どうしてそんなふうにできるのですか?」と聞きました。するとタクシーの運転手は、「私は『ゴミ収集車の法則』を学びました。多くの人は大型ゴミ収集車のようで不満、怒りや失望でいっぱいです。人は、それらを持ちきれなくなると撒き散らします。でも、撒き散らかされても、それを受け取る必要はないのです」。
 他人の不満、怒り、失望に左右される必要はありません。それにどう反応するかを選択するのです。私たちの感情は、状況に振り回されるか、人格・品性に支配されるかのどちらかです。そして、困難な状況、否定的な状況に直面した時、感情に逆らって正しい行動をとっていくことによってのみ、人格・品性が育ちます。困難な状況、否定的な状況に直面した時は、人格・品性が育てられる機会ととらえましょう。そして、そのような人格・品性が培われていく時、神様はさらに大いなる恵みをもって祝福してくださいます。      (A・S記)

  ささやき攻略法  (9月20日)

 野球の名将・野村監督は数々の記録を作り、弱いチームを強くするので『再生工場』などとも言われる苦労人です。勝つために、人真似をするのではなく、様々なアイデアを自ら考え出したことでも有名です。
 野村監督は現役時代はキャッチャーでした。相手チームのバッターが立つと、何気ないささやき、ひとり言を言うのだそうです。これが、実に見事に功を奏したとのこと。そこで、この《ひとり言戦術》の対抗策として耳栓をした選手もいたほどです。
 しかし、この作戦がまったく功を奏さない選手がいました。王選手と長島選手です。長島選手などは、声をかけても全然乗らず、声をかけた野村さんの方が、逆に混乱させられることがあったそうです。
 あなたの身近に、ぼやいたり、マイナスのささやきを語る人がおられるかもしれません。そのような時、耳栓ができなくても、取って置きの対抗策があります。
  それは、あなたと神様との関係を強固にし、み言葉に生きることです。その確かさゆえに、相手に飲み込まれないばかりか相手をも包み込んでいくことができます。
そのようにして、あなたの祝福がまわりを潤していくことは何と素晴らしいことでしょう。
  主との交わりをさらに強固にしてまいりましょう。

  音  色  (9月27日)

  同じ音を聞いても、心地よかったり、逆に不愉快になったり、時には、音が鳴っているのにも気づかないことがあるものです。
 どのような音も励ましと勇気になる、そのような聞き方ができたら、どれほど人生は豊かになるでしょう。
 星野富弘さんが『鈴の鳴る道』に、鈴の付いている車椅子に乗って道を行く時、以前は道のデコボコがあると思っただけで滅入っていたのに、鈴が「チリーン」と美しい音色を奏で、その音を聞く度に心持ちが変わる、と記しておられます。
 よく「カチンと来た」と言いますが、人や状況を通して、あなたを失望させ、困難を考えさせるものは何もありません。「カチン」という音は、「その状況を受け入れ、宝にする時」という天からの合図なのです。さながら、谷が深ければ嶺が高いように、その音が大きければ大きいほど、大きなチャンスが待っています。
 人生の道は様々です。困難な道に出会った時にこそ、あなたの言葉は前向き、感謝な言葉となり、その信ずることが主にあって必ず達成することを確認していきたいものです。そして、そのあなたの生き方が、まだその秘訣を知らない多くの人々を励ます音色となっていきます。

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