2010年10月の霊想
霊的美しさ (10月3日)
「マウジー」という20代の女性向けブランドを立ち上げた森本容子さんは、30代目前で自分の店の商品が自分自身に似合わないことに気づきました。原因は体型の変化。しかし彼女は、この年齢ならではの美しさがあると考え、発見したのが「鎖骨」の美しさでした。今や30代向けの別のブランドを立ち上げて活躍しています。
クリスチャンが醸し出す美は、霊的美しさです。それは聖書に触れることによって心に貯えられた御言葉が、自分も周りをも生かすエネルギーとなり、意図せず行う愛のわざとして現れてきます。
教会学校に通う小学生のA子さんは、お店の看板が強風のため倒れているのを見つけました。傷ついた旅人を助けてあげた良きサマリヤ人のお話が心に浮かびます。
起こしてあげようか、でも見られたら恥ずかしい…と小さい心を悩ませたあげく、とうとうスッと通り過ぎてしまいました。恐る恐る振り返ると、後から来る大人も同じように通り過ぎるばかりです。意を決してA子さんは戻り、看板を立ててあげました。彼女の心の中にさわやかな風が吹き渡ったのは言うまでもありません。
その年齢その状況でなければ現すことができない美しさを神様は備えて下さいます。今週も、神様が与えられる霊的美しさをまとって歩んで参りましょう。 (M) |
未来を信じて (10月10日)
映画『ショーシャンクの空に』をご覧になったことがありますか。
主人公のアンディは無実にもかからず終身刑を言い渡され、ショーシャンク刑務所に入れられます。ある時、アンディは小さなロックハンマーを入手し、毎晩、就寝時になると、誰にも気づかれないようにハンマーで牢獄の壁を崩し、掘り進めていきました。
最初は、壁にひっかき傷を作るところから始まり、それがやがてくぼみになり、さらにそれが穴となり、それが道となり……。それは気が遠くなるような作業でしたが、彼は決して諦めず、コツコツと掘り続けたのです。
そしてとうとう、23年間の牢獄生活から晴れて自由の身になる、という物語です。
人生も同じです。目の前に立ちはだかる壁に出会う時、それが不可能の壁のように思えても、あきらめずに挑戦し、挑戦し続けていくのです。その時、あなたならではの人生の成功を勝ち取ることができます。
たとえ過去がどうあろうとも、現在が八方塞がりに見えても、未来に向けて希望を失わず、未来を信じて今を生きていきたいものです。 |
人間関係の知恵 (10月17日)
現代は科学万能主義です。しかし、知的に行動しているようで、多くの場合、意外に、人は感情で行動していることが多いものです。
消費税が5%にアップされた時、あるお店が、『消費税5%還元セール』と打ち出すことにしました。多くの人が、「20%引きでも反応が鈍いのに、『5%還元』では、人は応じない」と強力に反対しました。
しかし、実際に『消費税5%還元セール』を試してみると、売上が60%も増し、この手法は爆発的に広がっていきました。その成功の理由は、「不況突破」「消費税分還元」という、感情に訴えるコピーを用いたからです。
人間関係も、このことを熟知することが成功の要因となります。
たとえば、ある人に一個のミカンを配り忘れてしまったとします。後で、お詫びにその十倍の十個のミカンを届けても、感情で納得してもらえない、ということがあります。
このように、感情に左右されて生きていることを自らも知り、祈りつつ、聖霊様の助けによって感情をコントロールし、人間関係を良好にしていきたいものです。
今週も、大切な知恵の一つとして心したいものです。 |
何ひとつ捨てるものなし (10月24日)
私たちは、時に「失敗した」と落ち込むことがあります。しかし、その人が出来事に『失敗』というレッテルを貼った時に『失敗』となるのです。
「そのことがうまくいかなかった」のではなく、むし ろ「そのことを通して、もっと別のすばらしい方法があることを見つけた」と定義し直すなら、新しい世界が必ず見えてくるものです。
ノーベル化学賞を受賞した島津製作所の田中耕一さんは、試薬の配合を間違ったことがきっかけでタンパク質の質量原理を発見しました。また、同じくノーベル化学賞受賞者、筑波大学名誉教授の白川英樹さんは、実験中にたまたまプラスチックを焦がしたことで伝導性プラスチックの新発見をしました。歴史を見ると、このような例は枚挙にいとまがありません。
生活の中で「なぜこのようなことが」と思う、苦い、つらい体験がおありなら、天の窓からその出来事を見、「このことを通して、神様からの豊かな祝福をいただける」と定義し直し、天来の宝を見つけていきましょう。
そのような心の姿勢を培っていきたいものです。
「神の造られたものは、みな良いものであって、感謝し
て受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない。」
(Ⅰテモテ4・4) |
すべてパーフェクト (10月31日)
日本球界実働21年で173勝。元プロ野球巨人軍の桑田真澄氏の野球人生には多くの試練が降りかかりました。
プロに進む時のドラフトは、日本中の騒動になり、現役時、人の良さが災いし、不動産問題や登板日漏洩などのスキャンダルに巻き込まれました。その度にマスコミの批判にさらされましたが、彼は、周りの声に惑わされることなく、ひたすら野球に打ち込みました。
その結果が冒頭の数字です。そして、次のような人生哲学に到達します。「『目の前に起こったことはすべてパーフェクト』たとえ試練に遭遇したとしても、それは必然であり、乗り越えることで人は磨かれていく。」
試練を通して、人間としての深み、豊かさが増し加えられていくことがよく分かります。
私たちの目の前で起こっている出来事や状況を変えることはできないかも知れません。しかし、それによって自分が磨かれ、「すべてはパーフェクト」と言い得る一元人生の祝福を味わうことができるのです。何よりも、あなたの歩みには完全なるイエス・キリストが伴っておられます。安心して次なる一歩を踏み出してまいりましょう。
「この神こそ、その道は完全であり、主の言葉は真実で
す。主はすべて寄り頼む者の盾です。」(詩篇18・30)
(A・K) |
-
© 2024 Yonezawa Kojo Church