2011年10月の霊想
祝福の基としての人生 (10月2日)
「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、 あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となる であろう。」(創世記12・2)
この聖句は、神が信仰の祖アブラハムとの間に結ばれた祝福の契約として、聖書中で最も重要な約束の一つです。最大の特徴は「一方的な契約」であることです。アブラハムが何を『する、しない』にかかわらず、祝福を受けるに『ふさわしい、ふさわしくない』に関係なく、神は一方的に「祝福する」と宣言し、その約束を果たされます。そして、イエス・キリストを救い主と受け入れた者すべてが、アブラハムと同様、神に一方的に祝福されるのです。
なぜこのような恵み深い約束があるのでしょうか?
それは、『あなた』という祝福の発信基地から、神から受けたものを周りの人々に送り出し、共に分かち合って生きるためです。
必要なことは、霊のアンテナを張り巡らせ、「天来の祝福を受けとる」という意識で日を過ごすことです。出会いに心を配りましょう。祝福は試練という包装紙に包まれて来ることがありますから、中身をよく確かめましょう。そして幼な子のように素直に祝福を受け取りましょう。神の祝福を受けつつ、一歩一歩…。 |
生きづらさの解決法 (10月9日)
時折、生きづらさを感じることはありませんか。その理由の一つに、生まれてから一度も「ありのままの自分(行為でなく存在)を受け入れてもらった体験がない」ことが挙げられます。つまり、小さい頃から、悪い自分は否定され、良い自分だけが受け入れられてきたのです。
最も『私』を受け入れようとしない人は誰でしょう。親兄弟や今まで出会った親しい人たちではありません。それはあなた自身です。生きづらさを感じるのは、あなた自身があなたを受け入れていないことに気づいていないからです。
それでは、自分をありのままで受け入れる根拠はどこにあるのでしょう。あなたの造り主であり所有者である天のお父様は、善人にも悪人にも雨を降らせ、太陽を昇らせる方である。ここが出発点です。良い自分も悪い自分も、どのような自分も受け入れてくださる父なる神をあなたの土台とすることです。
この真実をくり返し唱え、自分に語りかけるのです。長年かけて形成された古い習慣を脱ぎ捨て、このことが腑に落ちるまでには時を要します。さながら植物を育てるように、コツコツ、かつ、コツコツと忍耐深く自分育てをするのです。これこそが人生で最も大切な作業です。
今週も、自分を生きる恵みをしっかり味わってまいりましょう。 |
幾重にも塗り重ねて (10月16日)
「神のなされることは皆その時にかなって美しい。」(伝道の書3・11)
江戸時代後期、山形県特産の紅花から作られる口紅が流行しました。この時代の浮世絵を見ると、唇の色が紅色だけでなく、緑色のものがあります。これは玉虫色と言って、光の加減で紅く見えたり緑色に見えたり変化し、当時の女性たちにとって特別な色でした。
この玉虫色は、どのようにして生み出されるのでしょうか。紅花から採れた紅粉を薄く伸ばして塗るとやわらかみのある愛らしい赤となり、さらに幾重にも塗り重ねると、紅が玉虫色の輝きを放ちます。実は、純度の高い紅を塗り重ねた時だけ、この色が生まれるのです。
私たちの人生には、美しいと見える出来事があり、また、悲しいとしか見えない出来事もあり、それらが次々と目の前に起こり続けます。しかし、その一つ一つに神の御心を見いだそうと、幾重にも幾重にも塗り重ねていくと、やがて時至り、玉虫色の輝きを発するのです。それは、赤と緑という全くの正反対の色が同居し、補い合い、共にその美しさを輝かせるという神のわざなのです。
今週も、神のわざの美しさを見いだしてまいりましょう。 |
変わらないもの、変えるもの (10月23日)
『企業の平均寿命は三〇年』というデータがあります。一方、日本には二百年以上続いている老舗が数多くあります。
長く続いている企業を調べてみると、その理由の一つに『定番品を持っている』ということが挙げられます。たとえば、和菓子店であれば、代々続く名の通った羊羹です。ただし、『羊羹』という定番品は変わらなくても、味がその時代時代に適応するように、微妙に変えられているのです。
人生も同じです。ブレない確かな人生を生きるコツは、定番を持つ、すなわち、み言葉に根ざして生きることです。そしてもう一つは、『イエス・キリスト』という服を着ることです。み言葉もイエス・キリストも変わることはありません。しかし、み言葉とイエス・キリストに生きることで、内なる自分が成長し、状況に応じて臨機応変に対応できる者へと変化していくのです。
この二つが、私たちキリスト者としての人生の質を高め、豊かに祝してくださいます。
変わらないものにしっかりと根ざしつつ、変えていかなければならないものを聖霊様に教えていただきながら、今週も、ブレない確かな歩みをしてまいりましょう。 |
幾重にも塗り重ねて (10月30日)
「神のなされることは皆その時にかなって美しい。」(伝道の書3・11)
江戸時代後期、山形県特産の紅花から作られる口紅が流行しました。この時代の浮世絵を見ると、唇の色が紅色だけでなく、緑色のものがあります。これは玉虫色と言って、光の加減で紅く見えたり緑色に見えたり変化し、当時の女性たちにとって特別な色でした。
この玉虫色は、どのようにして生み出されるのでしょうか。紅花から採れた紅粉を薄く伸ばして塗るとやわらかみのある愛らしい赤となり、さらに幾重にも塗り重ねると、紅が玉虫色の輝きを放ちます。実は、純度の高い紅を塗り重ねた時だけ、この色が生まれるのです。
私たちの人生には、美しいと見える出来事があり、また、悲しいとしか見えない出来事もあり、それらが次々と目の前に起こり続けます。しかし、その一つ一つに神の御心を見いだそうと、幾重にも幾重にも塗り重ねていくと、やがて時至り、玉虫色の輝きを発するのです。それは、赤と緑という全くの正反対の色が同居し、補い合い、共にその美しさを輝かせるという神のわざなのです。
今週も、神のわざの美しさを見いだしてまいりましょう。 |
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