2011年11月の霊想
真の必要 (11月6日)
3月の震災から数日間、被災地の仙台では、人々はカップ麺や米を求めました。一週間たつと電気が復旧したため電磁調理器が 品薄になり、一ヶ月後には掃除や収納用品の売り上げが好調となりました。災害直後は生き延びることに全力投球ですが、その 後、精神的余裕が生まれると、以前の生活を取り戻そうとするからです。
あなたが本当に必要としているものは何でしょうか?もちろん水や食料、家も必要です。しかし、それらが満たされているの に、あえて必要以上に求めているとしたら、物で心の不安を埋めようとしている現れです。
不安の発信源は「死」の恐れです。今、日本人は、地震・津波・原発事故によって目の前に「死」があらわにされ、いつそれが 自分にも訪れるか分からない、という不安にさらされています。しかし、この「死」に打ち勝ち、信じる者すべてに永遠の命を与 えるキリストこそ、人間の究極の「必要」です。
今一度、自分が本当に必要としているものは何かを見極め、神様にその必要を満たしていただきましょう。
「わたしの神は、ご自身の栄光の富の中から、あなたが たのいっさいの必要を、キリスト・イエスにあって満 たして下さるで あろう。」(ピリピ4・19) |
皆、違っていていい (11月13日)
日本で画期的なメガネ拭きが開発され、大変な売れ行きでした。市場拡大を狙い、外国でも売ろうと、特にアメリカで発売し ましたが思うように売れませ ん。「宣伝法が悪いのだ」と考え、多額の広告費も計上しました。しかし一向に効果が現れません。それもそのはず、アメリカで は、メガネをメガネ拭きで拭 く、という習慣がなかったからです。
「①経費削減 ②時間厳守 ③自働化」の三本柱で行うトヨタ生産方式が多くの企業で取り入れられました。しかし、取り入れた企業の4分の3は失敗をしました。その方式が、その企業に は合わなかったからです。
「こんなに良い物を、なぜ、相手は受け入れてくれないのか」と思う時、あなたの価値観の押し売りをしていませんか?「良い もの」がすべてにとって良いとは限りません。それぞれに個性や持ち味があるからです。
神様は、一人一人にその人ならではの生き方をしっかり備えてくださいます。それは隣の人とは違う、あなただけに与えられ た、唯一無二の生き方です。
今週も、横を見るのではなく、天を仰いで、天来のあなたらしさの音色を奏でていきましょう。そのための人生です。 |
いつまでも変わらない神 (11月20日)
「イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまで も変ることがない。」(ヘブル13・8)
人の気持ちが変わりやすいのは、自分も知らないでいる「もう一人の自分」がいるからです。
弟子の一人、ペテロがこれを経験しました。彼は「たといあなたと一緒に死なねばならなくなっても、あなたを知らないなどと は、決して申しません」と、力を込めて言いました。ところが、キリストが捕らえられ、ペテロが弟子の一人だと騒がれた時、彼 は「わたしはその人を知らない」と叫んでしまったのです。
その時の様子を聖書はこう語ります。「主は振りむいてペテロを見つめられた」。責めやあきらめの目で見たのではなく、キリ ストは彼に愛の眼差しを向けたのです。
後に復活のキリストと会うまで、ペテロは自分を失格者だと責めさいなみ続けました。しかし、キリストは、「わたしの羊を養 いなさい」と、変わらぬ愛と信頼の目でペテロを見、接して下さったのです。
あなたが今どんな状況にあろうとも、イエス・キリストは変わらぬ愛を持ってあなたと共にいて下さり、あなたを慰め、励ま し、力づけ、「また歩み直そう」と語っておられます。いつまでも変わらない神と共に、今週も歩んでまいりましょう。 |
豊かな人生への最短距離(11月27日)
子どもは感情に振り回されます。しかし、おとなは感情を思考で整理することができます。これはおとなの特権です。あなたが悲しくなったり不安になるならば、悲しみや不安が湧き出てくるような『考え』があなたの中にあるからです。良き結果・感情が出てくるために「この感情の背後にある考えは何か、どのように考え直したらよいか」と、聖霊様の助けを借りつつ、よく訓練することが人生を豊かにする最短距離です。
確かに、神様からの祝福は『棚からぼた餅』のようなすばらしさがあります。しかし、ただボーッとしていては祝福を逃します。なぜなら、どの棚から落ちるのかを見極め、その落ちる棚まで全力疾走することが大切だからです。
思考も『考えに考えて脳圧を極限まで高め、ゆるめた瞬間』に出てくるのが、良き思考の特徴です。あなたはロダン作ではなく、神の作品としての『考える人』です。今週も、豊かな思考があなたの生活を潤し、さらに豊かに前進できますように。
「あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に、願い求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。」(ヤコブ1・5) |
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