2013年6月の霊想

  聖霊のささやき  (6月2日)

    彼を信じた結果、約束された聖霊の証印をおされたのである。
                                (エペソ1・13)
                    
 エペソ人への手紙が書かれた当時の風習として、手紙には蝋(ろう)で封印がなされました。ローマ帝国の役人は手紙を蝋で封印しました。そして蝋がまだあたたかく柔らかいうちに指輪で押印し、ローマの権威が示されたマークをそこに記しました。このことによって、手紙の中身は真実であることを示し、指輪で押印した人の権威が共に運ばれたのです。
 私たちが神のものであるという証明のため、私たちの内に聖霊様が住まわれました。これは画期的なことです。
 旧約時代、父なる神様は雲の中にご自分を現され、大音響でイスラエル人を震え上がらせました。
 新約時代、肉体をとって来られた神の子イエス・キリストは、私たちのそばまで来られ、人間の声で話されました。
 しかし今や、聖霊の神はもっと近く、私たちの内におられるのです。従って、聖霊様の声は最も小さく、「ささやき《となっています。このささやきをキャッチすることが、「約束された聖霊の証印《を確認する秘訣です。
 今週も心を静め、霊の耳を研ぎ澄まし、聖霊のささやきを聞く祈りの時を持ってまいりましょう。

  夫婦はアンサンブル  (6月9日)

 人間関係でもっともやりがいのあるのは夫婦関係です。身近でありながら相異なるからこそ、すばらしいのです。
 夫婦関係をピアノとバイオリンに例えることができます。用途も音色も違い、性質もまったく異なります。生まれも違い、お互いに相手とは関係なく生まれた楽器です。
 音の大きさも違い、ピアノは弾き方次第では遠くまで音が響きます。バイオリンは、どんなに力いっぱい弾いても、音の広がりには限界があります。
 この二つが協奏するとは、どういうことなのでしょう。
 普通、ピアノとバイオリンを用いる場合、バイオリンが主旋律を奏で、ピアノが伴奏という形になります。しかし、一見、主従の関係に見える中にあっても、お互いがお互いの音を聞き合うことによって、それぞれの音色が際立ち、お互いが協調し、時に譲り合う。このことを大切にすることによって、それぞれ単独の楽器として演奏しては到達できない、美しいハーモニーが生まれるのです。
 夫婦と言わずとも、あなたがだれかと共に過ごすこの一週間も、おのおのが活かされ、互いの祈りによって美しいメロディーが奏でられますように……。

  理解してくださる方  (6月16日)

「主ご自身、試錬を受けて苦しまれたからこそ、試練の
 中にある者たちを助けることができるのである。《
                        (ヘブル2・18)
 フロッピーディスク改ざん隠蔽事件で逮捕された元特捜部長が、その経験や思いをまとめた手記を出版しました。無実の厚生労働省元局長・村木氏の捜査を指揮し、逮捕する側にいた人が、全く反対の立場に立たされたのです。彼は「拘束される立場に置かれて初めて厳しさとつらさを思い知った《と書いています。
 イエス様は私たちと同じように試みや誘惑に遭いました。それはご自分のせいではなく、自ら進んで試みを受けられたのです。私たちが味わうのと同じ苦しみを受け、その思いを理解してくださる方が共にいてくださるとは何という恵みでしょう。気持ちを知っていらっしゃるがゆえに、イエス様は私たちのために父なる神様にとりなしてくださるのです。
 苦しみの中、思わず愚痴や否定的な言葉が出てくる時があります。人には聞かせまいと思っても「ハァ~《というため息が思わずこぼれることがあります。イエス様はその私を理解してくださり、父なる神様の前でとりなしてくださっているのです。
 私の思いを知っている方が共におられる、という慰めと希望をいただいて、今週も歩んでまいりましょう。

  人生の意義  (6月23日)

  
 人生には始まりがあり、終わりがあります。それを頭でわかっていても、私たち凡人は、日々の中に深い意義を見いだすことなく送りがちです。人生に終わりのあることを、平安な日々の中でも明確に確認できたら何とすばらしいことでしょう。
 黒澤明監督の映画『生きる』の主人公は、志村喬氏が演じる老サラリーマンです。彼はある日、自分がガンであり、余命6ヶ月であると知らされます。彼は人生に目覚め、子どもたちのために公園を作ろうと決意し、実行しました。
 西部劇で有吊なハリウッド俳優、ジョン・ウェイン氏は、ガンであることを告げられ、残りの時間をガン研究の基金設立に奔走し、カリフォルニア州サンタ・モニカにジョン・ウェイン ガン研究所を建設しました。
 先のお二人のように大きなことを成すことはできなくても、残された人生、神様から与えられた、あなたならではの使命が何であるかを祈り求め、見いだしていきましょう。そして、見いだしたなら、その事を日々の生活の中でしっかり活かし、一日一日を大切に歩みたいものです。
「これは主が設けられた日であって、われらはこの日に 喜び楽しむであろう。《(詩篇118・24)

  希望のしるし  (6月30日)

  
はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、 そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは 地から水がひいたのを知った。(創世記8・11)
   
 箱舟に乗ったノアは、洪水が去ったかを知るために、一羽のはとを放ちました。はとはそのまま帰ってきました。足を休める所がなかったからです。ノアはまだ水が引かないことを知りました。いつまでこの状態が続くのか、箱舟での生活の行く末を案じる時だったのではないでしょうか。
 その一週間後、彼はもう一度はとを放ちました。すると、はとはオリブの葉をくわえて戻ってきたのです。地上の水が引いた証明です。このオリブの若葉はどんなにノアを喜ばせ、安心させたでしょう。さらにその一週間後、もう一度はとを飛ばすと、はとは箱舟に帰ることはありませんでした。洪水は完全に終わったのです。  神は私たちに希望のしるしを与えてくださいます。今日、はとが若葉をくわえず、空しく戻ってきても、オリブの木と葉は、その時もう既に備えられているのです。やがて私たちの手元に与えられることを堅く信じ、再びはとを飛ばす勇気を養っていくことが、人生の夜を過ごす秘訣です。
 神の励ましのしるしを確信しつつ、今週も一日一日を送ってまいりましょう。

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