2013年10月の霊想

  人生の歩み方  (10月6日)

  友人のA牧師は、「私は結婚式よりも葬式が大好きだ」と言います。彼の意図はなんだと思いますか。「誠意を尽くし、心を尽くした結婚式も、昨今は離婚なさる人も増えたからだ。葬式は完璧であり、最高の旅立ちなのだから《なのだそうです。
 様々な理由があって離婚なさった方もおられるでしょう。それは、そこで学んだ多くのことを、あなたが次の時代に宝として伝えるためです。
 結婚していらっしゃる人は、互いに見つめ合う夫婦ではなく、二人が同じ方向をしっかりと見て生きていくことです。サラリーマン川柳風に言い換えるなら、「いい夫婦 今はもっと いい夫婦《と生きることです。
 また忘れてならないことは、聖書は、一人でいることもすばらしいと言っています。「次に、未婚者たちとやもめたちとに言うが、わたしのように、ひとりでおれば、それがいちばんよい」(Ⅰコリント7・8)。パウロがそうであったように、北森嘉蔵(かぞう)牧師も神学者として、牧者として、すばらしい証しを立て、御国へと凱旋なさいました。
 どの道を歩むにしても、あなたご自身のため、そして日本の未来のため、じっくりと考えてみましょう。

  良いことの反対は?  (10月13日)

 「小さいの反対は大きい。右の反対は左。低いの反対は高い。ならば、良いことの反対は?《と聞かれたら、あなたは何と答えますか。「悪いこと《と、つい、今までの問いの流れに添いがちになりますが、米沢興譲教会のDNAを持つ神の作品であるあなたは「良いことの反対も良いこと《とお答えになることでしょう。
 米沢興譲教会の福音理解は、聖書に「夜も昼のように輝きます《(詩篇139・12)とあり、イエス・キリストが「悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ…《(マタイ5・45)と言われたように、二元的に物事をとらえるのではなく、一元で受けとめる生き方です。人々は、これを「権威ある新しい教だ《(マルコ1・27)と言いました。
 誤解から、あるいは悪用して「何でもかまわないということなのか《と短絡的に取る方がおられますが、そうではありません。「すべては神の御手の中《と、聖霊様を通してすべてを理解する時、上十分なものが消えるのではなく、しっかりとあぶり出され、神の愛によって悔い改めが起き、真の人間の歩みが成就されるのです。
 米沢興譲教会の信仰のスタイルが、あなた自身、そして、あなたを通して、この日本、そして、世界を変えていくことは何とすばらしいことでしょう。

  信仰告白  (10月20日)

 クリスチャンの信仰告白は「イエス・キリストは主《です。これを幼児にもわかる言葉に直せば、「『ありがとう』と生きること《です。
 仏教には宗派によって様々なお題目がありますが、クリスチャンのお題目、すなわち告白は「神様、ありがとう《と生きることです。これを口癖にすると無意識の世界に浸透し、いつも「感謝、感謝《と回り始めます。
 しかし、これも意識しないと、庭の雑草のように、種をまかなくても消極的否定的な言葉がつい口から出てしまいます。まわりの影響、あるいは、生まれながらの罪人の性質が何かの折に芽吹くからです。
 私の友人のお坊さんは、一日3時間、お題目をあげると聞きました。私たちは、3時間と言わず24時間、いつも「感謝、感謝《と告白し続けましょう。
 もちろん、一人一人に与えられる御言葉を、絶えず口ずさむことも、あなたならではの告白となります。
この律法の書をあなたの口から離すことなく、昼も夜もそれを思い、そのうちにしるされていることを、ことごとく守って行わなければならない。そうするならば、あなたの道は栄え、あなたは勝利を得るであろう。
                               (ヨシュア1・8)

  生涯現役続行  (10月27日)

  
 陸上100メートル世界記録保持者が日本にいるのをご存知ですか? 京都市の宮崎秀吉さん(102歳)です。宮崎さんは現役スプリンターで、100メートルの記録は29秒83、100歳以上の世界記録保持者です。
 宮崎さん、実は、人生のほとんどは運動とは無縁でした。ところが、テレビで高齢者が出場するマスターズ陸上競技を知り、92歳から短距離を始められたのです。身長151センチ、体重42キロ。決して大きな体格ではありませんが、朝起きると、近くの公園で一周100メートルの道を走り、十分休んでから砲丸を数回投げる練習を、週2~3回行っています。今後の夢は「現役世界記録保持者のボルト選手と走ることと、105歳まで現役でいること《と、大きく広がります。
 宮崎さんはじめ、選手たちが、日々、たゆまぬ練習を続けるように、あなたも信仰の吊選手として、み言葉を通して神と交わるディボーションを続ける時、成長し続けることができるのです。
 「兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕えたなどと考えていません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み」(ピリピ3・13 新改訳)、今週も、生涯、信仰者として現役続行を心がけていきましょう。

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