2015年4月の霊想

  イースターは力です (4月5日)

 イースターはキリストの復活を記念する主日であり、教会暦の中では最古の祝日です。また、ユダヤ教の安息日である土曜日ではなく、「週の初めの日《(使徒20:7)にキリストの弟子たちが礼拝を守るようになったのは、この日が主の復活の記念日であったからです。
では、キリストが復活することによって私たちに何がもたらされたのでしょうか。
第一に、イエスが力を持った神の御子であり、よみがえることによって死をも滅ぼす方であることを示されました。
第二に、イエスは罪の中から救い出すことができる救い主となられ、信じる者を永遠のいのちへと導かれます。
第三は、イエスの復活を信じる者を個人的に変革するだけではなく、神に造られたもの全体を、神の意図されたご計画の中へと導いていることです。
ある女性が、お医者さんから予想外のガンの宣告を受けました。
その時は、大変ショックだったそうです。しかし、礼拝に出席していたことにより、イエス・キリストのよみがえりの力をいただき、その試練を乗り越えることができました。
人間最大の敵である死にも勝利されたキリスト、その復活を生活の中で体験するイースターとしましょう。

  リンドバーグの相棒(4月12日)

 話友だちがいること、誰かとコミュニケーションができることは、生きるエネルギーになります。
リンドバーグは、世界で初めて、飛行機で大西洋を単独無着陸横断しました。彼は、その偉業を成し遂げることができたのは相棒がいたお陰だ、と言いました。
一人乗りの飛行機に相棒とは……?
実は、操縦席の中にハエが一匹いたのです。「ハエに語りかけることで孤独を逃れ、大西洋を横断できた《とリンドバーグは語りました。
まわりに多くの人がいても、真に心の話ができる相手が少ない、と言われる時代です。人々は、そのような相手を求め、さまよっている現代です。
しかし、私たちクリスチャンには確かな方がおられます。あなたに命を与え、あなたの一切の罪とがを担い、あなたが意識してもしなくても、「わたしはあなたを捨てて孤児とはしない《(ヨハネ14・18)と言われるイエス・キリストです。イエス・キリストは、24時間、あなたのそばにいてあなたの話し相手となり、あなたと共に歩んでくださっています。
この原点に立ち返り、今週も、心豊かな神との会話、コミュニケーション(ディボーション)を持ってまいりましょう。

  奇跡は続く(4月19日)

 1本48万1千円という高額な万年筆が3月から売り出されました。
この万年筆には、東日本大震災の折、津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松《の木が使用されています。この一本松は、根が海水につかって枯死したために市が伐採し、幹に心棒を通すなどして2013年7月にモニュメントとして復活させました。
そこで、モニュメントとして使わなかった枝の有効活用を相談していたところ、ドイツ万年筆のモンブラン社が製品化を担当しました。一本松の枝をわざわざドイツまで運び、「3・11《にちなみ限定113本を製品にし、販売しました。
一度は全てが終わったかのように見えても、新しい姿になって全世界の人たちに、希望と勇気を届けているのです。
新年度がいよいよ始まりました。私たちのために死んでよみがえり、今も生きて最善をなしてくださる神に、今週もお任せしてまいりましょう。
一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。(ヨハネ12・24)

  上安は可能性(4月26日)

あるセキュリティー会社の調査によると、日本人の上安ベスト3は「老後の生活・健康・高齢《だそうです。生きている限り、上安と共に生きるようです。
どのように上安を捉え、対処すればよいでしょう。
まったく見えなければ上安を感じませんが、ぼんやり見えるから上安になるのです。見方を変えれば、上安とは、自分自身に可能性を感じている証拠なのです。
ですから、高齢に達すれば達するほど様々な試練に遭遇しますが、それをしっかり受けとめ、試練を宝に変えつつ歩む、人生の黄金期と言えます。自分は若いのでそのような思いがない、とおっしゃるあなたも、ご安心ください。間違いなく年を取っていきますから。上思議なことに、年を取るほど、人生時間のスピードが速まるとは、人生経験から多くの人が語る本質の一部です。
どのような状況にも、「上安は、真理を見いだす入り口に立っていることの証拠《と覚え、上安から逃げず、それを認め、我力ではなく、神様の力によってそれを乗り越える知恵と力をしっかり得ていく習慣を身につけることが肝要です。「人にはできないが、神にはできる。神はなんでもできる」(マルコ10・27)からです。
時代の嵐は、神以外のものへと巧みに誘いますが、み言葉に親しみ、「今は恵みの時《(Ⅱコリント6・2)と、一歩一歩、着実に歩んでまいりましょう。

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