2015年12月の霊想

  素 直 (12月6日)

 アイルランド出身の文学博士ピーター・A・マックミラー氏は、日本に長く住まわれており、日欧両方の文化に通じておられ、万葉集をはじめ日本の優れた文学を世界に紹介しておられます。
マックミラー氏から見た日本人の最も良いところは、「素直《と言われます。この「素直《という言葉は英語にないそうで、日本独自の概念だと言われます。
松下幸之助氏は「素直とは、真理と直結すること《と述べておられます。あなたは、「素直《をどのように定義なさいますか。あなたならではの素直の概念が今週も、豊かに活かされることは、何とすばらしいことでしょう。
イエス・キリストが天国で最も美しく、すばらしい有り様を「幼な子の心(マタイ18・3~4)《と言われました。神様があなたに、御言葉を通して、様々な状況を通して「こちらに歩め《と方向を示された時、「はい《と従って生きること。これもまた、素直の具体的な在り方の一つではないでしょうか。
日本人として、信仰者として、最もすばらしい素直な生き方が、今週も、あなたの歩みの中で芳しい香りとなり、豊かな音色となりますように。その時、あなたを通して、まわりの人々の心が潤い、この地上で天国を味わうのです。

  素 直(12月13日)

 マルティン・L・キング牧師の説教『汝の敵を愛せ』の一節です。「我々の家庭に爆弾を投げ、我々の子供らを脅すがいい、それでも我々はあなた方を愛するだろう。覆面をした暴徒どもを真夜中に我々の家庭に送り込み、我々を打って半殺しにするがよい、それでも我々はなおあなた方を愛するだろう。しかし、我々は耐え忍ぶ能力によってあなた方を摩滅させることを覚えておくがいい。いつの日か我々は自由を勝ち取るだろう。しかし、それは我々自身のためだけではない。我々はその過程であなた方の心と良心に強く訴えて、あなた方を勝ち取るだろう。そうすれば我々の勝利は二重の勝利となろう。《
イエス・キリストは、ご自身を十字架につけた人のために祈りました。「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか分からずにいるのです。《
神の愛、それは『敵を愛する愛』です。このキリストの言葉を実践して、カンジーは一発の銃弾をも撃つことなくインドを独立させ、キング牧師は公民権運動を起こし、黒人差別に終止符を打ちました。南アフリカのネルソン・マンデラは、気の遠くなるような困難をへて、人種隔離政策アパルトヘイトを完全に消滅させました。
「傷ついたこの世界《のため私たちができることは、このイエスの祈りをあなたの祈りにすることです。

   クリスマスを祝う(12月20日)

 日本で初めてクリスマスを祝ったのは1552年で、周防国(すおうのくに)山口(現在の山口県山口市)のカトリック教会のイエズス会宣教師であるコスメ・デ・トーレスらが、日本人信徒を招いて祝ったと言われています。
しかし、江戸時代は幕府によってキリスト教は禁止され、クリスマスを公に祝うことができませんでした。それから250年以上の時を乗り越えて、明治時代に再び祝うことができるようになりました。
「神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生きるようにして下さった。それによって、わたしたちに対する神の愛が明らかにされたのである。《(Ⅰヨハネ4:9)
クリスマスは、ラテン語「クリストゥス・ミサ《の略でChrist(キリスト)+mas(礼拝)を意味し、イエス・キリストのご降誕を祝う礼拝です。
救い主イエス・キリストこそ、私たち全人類に対する、全能の神からの最高の『賜物(ギフト)』であり『喜び』です。クリスマスは、キリストにある喜びを生活の中で実感し、与えられているいのちを再確認する時でもあります。
クリスマスの喜びをまわりの方々にも分け与え、共に祝福の日々を、そして、新年を迎えましょう。

  感謝を生きる(12月27日)

  若さを保つ条件で最も大切な一つは感動を生きることです。感動を生きるためには、感謝することが最短距離です。
「人は幸せであると感謝する《というのも一理ありますが、逆に、「感謝するから人は幸せになれる《のです。
感謝には、三つのレベルがあります。
まず、人から何かしてもらったので感謝する、という日常的なレベルです。どんな小さなことにも感謝する初心を忘れないことが大切です。
第二は、当たり前だと思っていることに感謝することです。「そんな当たり前のことなのに、どうして感謝できるの《と問われたら、感謝吊人のあなたは、「なるほど《とその人に思っていただけるような理由を挙げることができることは、何とすばらしいことでしょう。
最もすばらしい感動の源泉は、つらい時、苦しい時にも感謝することです。なぜなら、本物の感動は苦しみ・困難の中から生まれ、夜明け前の暗やみの後に朝が来るように、大きな喜びの感謝が生まれるからです。このことを知っているあなたにとっては、試練・困難こそ、感謝する最良の時である、とおっしゃるに違いありません。
「すべての事について、感謝しなさい。《(Ⅰテサロニケ5・18)

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