2016年2月の霊想

　　試練を味わう　（2月7日）

　「神様は乗り越えられないような試練を与えない」というフレーズが大好きな方がいらっしゃいます。
また同時に「神様は乗り越えられない試練を与えられる」という言葉が大好きな人がいらっしゃいます。その方に、なぜですかと聞きました。すると「乗り越えられない試練の時には、じっくりとそれを味わい、深い人生の意味をくみ取ることができるから」と言われます。
「味わい、深い意味をくみ取る」とはどういうことでしょう。それは、同じ事を体験しても、とらえ方がまったく異なる世界があるからです。
たとえば東日本大震災の時、世界で最も貧しいと言われるある国から支援金が送られました。それは、その国では半年分の給料に相当する金額で、日本円で約９千円でした。受け取った日本の人たちは、その寄付金から深い意味を読み取り、お金に換えがたい慰めと励まし、感動を味わったことを伺いました。
また、10円玉一枚でも、大切な人に「ありがとう」と、心を伝える電話をかけることもでき、限りあるものの中に、永遠の価値を見出すことができる。
これが、試練から深い意味と宝を見いだすということです。
今週、あなたが出会う出来事をしっかり味わい、天来の意味、宝を見いだしましょう。

　　ひと言の助け（2月14日）

　本格派右腕として、ドラフト１位でプロ野球に入団した選手がいました。しかしプロの壁は厚く、多くの試練があり、ピンチの場面では、どうしても弱気の虫が出て実力を発揮できずにいました。
そんな時、監督に「お前は気が弱いんじゃない。慎重なんだ」と言われ、その言葉が彼の心と考え方を大きく変え、その後の彼の大きな飛躍を支えました。
言葉には人の心と生き方を大きく変える力があることがわかります。
ある時、ローマ人の百卒長がイエス・キリストに、自分の僕（しもべ）の癒しを依頼しました。彼はイエスに「ただ、お言葉を下さい。そうすれば僕はなおります｣と言いました。するとイエスは、この言葉を聞いて非常に感心され、「イスラエル人の中にも、これほどの信仰を見たことがない」と言われ、百卒長に「行け、あなたの信じたとおりになるように」と言われたのです。「すると、ちょうどその時に、僕はいやされた」とあります。（マタイ８・５～15）
あなたも、神様から生きた言葉を日々いただき、置かれたところで、神様のいのちあるひと言が言えることは何とすばらしいことでしょう。

　　ミッション（2月21日）

ドキュメンタリー映画『１／４の奇跡―本当のことだから』をご存じですか。「命の尊さ」を訴える映画で、多くの人々の魂を揺さぶり、感動を呼んでいます。現在まで、世界18ヶ国で１７００回以上上映され、20万人近い人々が見ています。
この映画は、二児の母でもある入江富美子さんが、映画制作経験ゼロという中で作られました。この映画を作られたきっかけは、米沢興譲教会のメッセージでした。
メッセージを通して「ミッションは神様からやって来るものであり、経験、人脈、資金無しでも、ミッションを与えた神様がみな責任を持ってくださる」と聞き、自分に与えられたミッションは神様が成し遂げてくださる、との信念でこの偉業を成し遂げられました。
今日も礼拝で聖書のメッセージがあなたに語られます。同じメッセージを聞いても様々な応答があり、異なった実を結びます。あなたは、メッセージから何を得、どのような決断をなさいますか。その決断を与えてくださった神様が、あなたと共におられ、あなたを導いてくださいます。
「あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、　かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところだからである。」（ピリピ２・13）

　　心の健康維持（2月28日）

『健康寿命』とは、病気などで日常生活が制限されることなく、自立的に生活できる期間のことです。 　世界１８８か国のデータを分析した結果、２０１３年の世界の平均健康寿命は男性が60・59歳、女性が64・13歳でした。日本の健康寿命は男女ともトップで、男性は71・11歳、女性は75・56歳でした。
マタイ福音書６章25節～34節には、私たちが生きるために大切な心の持ち方と、心の健康を維持するために必要な神様との関係について語られています。

１．世のわずらいにとらわれない。
何を着ようかと自分のからだのことで思いわずらうな。命は食物にまさり、からだは着物にまさるではないか。

２．確かな生きる指針を持つ。
まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。

３．今日の一日を生きる。
一日の苦労は、その日一日だけで十分である。

あなたの霊的健康状態はいかがですか。
今週も、あなたのことを心に留めて、取りなしてくださっている神様に信頼しつつ、生活してまいりましょう。