2021年4月の霊想

日々、復活人生を生きる(4月4日)

人生の後半に入ると、2人集まると健康の話、3人集まると病気の話、4人集まると……?さて、あなたとお友だちの会話はいかがですか。イエス・キリストを主と見上げる仲間の会話の中心は、復活です。

多くの人は、死んだらすべてがおしまい、と考えます。しかし、死は永遠の一部であり、永遠の命に生きる世界を知り、人々に伝えることができることは何と素晴らしいことでしょう。

復活は、将来のことだけでなく、毎日織りなす様々な出来事の中で、「終わりは始まり」と敗者復活戦を生きることであり、人生の醍醐味です。

健康のこと、経済のこと、人間関係のこと、学生さんなら学びのこと。各々異なった状況下で、本気で生きれば生きるほど、必ず、思うようにいかないことがあり、時に失敗の烙印を押されることがあります。復活信仰とは、「うまくいかない。むしろ、もうおしまい、と思える時こそがすべての始まり」という信仰です。

イエス・キリストは十字架につけられ、三日目によみがえられ、死を打ち破り、復活されました。このキリストと共に歩む人生は、勝利の人生です。

今日は、世界の人々と共に、イエス・キリストの復活を覚えるイースターです。復活のキリストと共に、日々、イースターを生きる、この確信をさらに深めてまいりましょう。

気づきは成長の力(4月11日)

人間関係で織りなす事柄は、あなた自身が成長するための神様からの最高、最大の贈り物です。

他者があなたの意見に反対した時、つい、怒りの感情が出ることはありませんか。場合によっては、不安になるかもしれません。さらに、悲しみから怒りになることもあります。その気持ちをすぐ相手にぶつけ、「あなたはおかしい。あなたは間違っている」などと反応してしまうことが、他者との豊かな関係を阻みます。

様々な関係の中で気持ちが揺らぐ時、すぐに反応するのではなく、その内側にある「自分の存在を安く見積もられた」など、本当の自分の気持ちに気づくことです。気がつかないのは、気づき、認める力が不足しているからです。

怒りの正体が自分の存在の否定であることに気がついた時、それを覆ったり、隠したりせず、そこを見据え、自分の存在を確かにしましょう。自分の存在価値の土台は、他者でも自分でもなく、この私を造られた神様であることを心に留めるのです。ブレることなく、「私がどのように受けとめ、他者が何と言おうと、私の存在は変わらない。私は神の作品だから」と、しっかりとこの原点に立ち続けることです。これが、あなたの人生を豊かにする唯一の方法です。

宝の見つけ方(4月18日)

充実した日々を送るコツは無限にありますが、あなた流のコツは何ですか。

人の真似をしたり、今までの延長上に答えを探そうとしても、山菜が採り尽くされた山のようで、すでに人々が歩いた道から宝を見いだすことは至難の業です。自分の様々な課題を明確にし、それを思いめぐらしていると、神様は、必ずあなたにヒントを与え、ありふれた日常の出来事の中からも新しい発見、あなたならではの宝を見いだすことができます。

歴史上の多くの発明、発見は、そのような心の姿勢によってもたらされました。フランスの医師ルネ・ラエンネックは、人の身体の中の状態を見ることのできる器機を作れないか、と一生懸命考えました。ある日、考えに行き詰まり、研究室から外に出て公園を散歩していました。そこでは子どもたちが遊動円木(ゆうどうえんぼく)で遊んでいました。一人が木の端を石でコツコツ叩き、もう一人の子が別の端に耳を当てて音を聞いていました。これを見た瞬間、彼は天恵を得ました。さり気ない子どもの遊びから、内科医なら誰でも使う聴診器が生まれたのです。

発見の鍵は、絶えず問題意識を持ち、与えられたヒントすべてをその意識に結びつけることです。神様からの個人的な贈り物があなたのものになります。

心を一新させる知恵(4月25日)

かつて、日本ペンクラブが国際大会を開催したところ資金が不足しました。日本を代表する企業から援助してもらおうという案が出されましたが、「軍事産業に関係している会社からお金をもらって、平和をテーマにした大会に用いるのはどうか」との強い反対意見が出ました。その時、リーダーの桑原武夫氏は「汚いお金をきれいに使うのが文化」と、全員の意識を一新しました。

悪を切り捨てることも人生には大切です。しかし「良い・悪い」「弱い・強い」と、物事を二つに分けて考える生き方が生活に入ると、不安や怖れ、怒りが沸いてきます。

イエス・キリストは、この世に新しい教えをもたらしました。「天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さる……。」(マタイ5:45)

この新しい生き方を理解し、「すべては神の御手にあり。今はわからなくても、すべては神様の最善の計画」と天を見上げ、神様との交わり(祈り)の中で得た天来の知恵と力を生活で活用し、「どんな時も大丈夫」の実体をさらに一歩進めましょう。

「善をもって悪に勝ちなさい。」(ローマ12:21)

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